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話題株ピックアップ【夕刊】(3):MDV、ファンディノ、アドウェイズ

注目
2025年12月15日 15時50分

■MDV <3902>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位

メディカル・データ・ビジョン<3902>がストップ高。日本経済新聞電子版が13日、「日本生命保険は、医療データ分析を手掛けるメディカル・データ・ビジョン(MDV)を買収する」と報じた。記事によると、日本生命は近くTOBを実施し、全株式を買い取るという。報道を受けMDVは15日にコメントを開示。「本件については、本日開催予定の当社取締役会に付議する予定」と明らかにした。MDVに対しては、日本生命によるTOBの際に株価に上乗せされるプレミアム幅を巡る思惑が広がる格好となり、物色人気化につながった。報道を受け、東京証券取引所は同日午前8時20分から45分までの間、MDVの株式売買を一時停止した。

■FUNDINNO <462A>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

FUNDINNO<462A>が連日ストップ高。前週末取引終了後に発表した、26年10月期の業績予想で、営業利益は前期比5.3倍となる11億3200万円と大幅に過去最高を更新する見通しとなり、これがポジティブサプライズとなった。株式投資型のクラウドファンディングのプラットフォーム運営を手掛け、時流を捉えている。今期は大型資金調達支援である「FUNDINNO PLUS+」を軸に流通取引総額の拡大に努めるほか、パートナー企業との協業体制に基づく販売力強化などで業容拡大に取り組んでいく構えを示している。

■アドウェイズ <2489>  289円  +34 円 (+13.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

アドウェイズ<2489>は急騰。アフィリエイト広告をはじめとしたネット広告サービスの大手で、包括的なマーケティング支援などで優位性を発揮する。前週末12日取引終了後、25年12月期の業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想の117億円から120億円(前期比5%減)、営業利益は2000万円から1億5000万円(同10%減)に増額した。なお、19日付でプライム市場からスタンダード市場への市場変更が発表されたが、これはここまでの株価推移で事前に織り込みが進んでいた面もあり、特に悪材料視されていないもようだ。株式需給面に目を向けると、日証金では今月上旬から貸株注意喚起の対象となっており、直近貸借倍率は0.21倍と売り長となっている。

■室町ケミカル <4885>  813円  +89 円 (+12.3%)  本日終値

室町ケミカル<4885>は急騰。前週末12日取引終了後、26年5月期単独業績予想について売上高を71億円から75億円(前期比12.7%増)へ、営業利益を3億6000万円から5億5000万円(同27.3%増)へ上方修正すると発表した。医薬品事業の好調が全体を押し上げるほか、原価率の改善などが寄与する見込み。従来の減益予想から一転増益で4期ぶり営業最高益更新の見通しを示しており、これが好感された。

■YE DIGITAL <2354>  770円  +65 円 (+9.2%)  本日終値

YE DIGITAL<2354>が大幅続伸。ERPを中心とした業務システム構築などのビジネスソリューション及び組み込みソフト開発などのAI・IoT関連を収益の主柱としている。安川電グループのIT部門の要衝を担うだけに、フィジカルAI関連の一角としての位置付けでも注目度が高まっているもよう。26年2月期は売上高が2期連続の過去最高更新を果たすとともに、営業利益も24年2月期以来2期ぶりにピーク利益を塗り替える公算が大きく、業績面から見直しの動きが強い。

■山王 <3441>  1,125円  +76 円 (+7.2%)  本日終値

山王<3441>が急反発し年初来高値を更新。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高32億7200万円(前年同期比30.0%増)、営業利益4億7700万円(同41.1%増)、純利益3億7200万円(同34.5%増)と大幅増益で着地し、通期計画に対する営業利益の進捗率が95%となったことが好感された。産業機器向けが緩やかに回復基調に向かっていることに加えて、自動車向けでADAS(先進運転支援システム)関連の需要が増加したことなどが牽引した。また、製造工程の自動化や生産拠点管理の効率化などによる生産性向上に取り組んだことが寄与した。26年7月期通期業績予想は、売上高109億円(前期比0.6%増)、営業利益5億円(同37.2%減)、純利益4億4000万円(同42.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■AVILEN <5591>  1,262円  +69 円 (+5.8%)  本日終値

AVILEN<5591>が続急伸。この日、ベルシステム24ホールディングス<6183>傘下のベルシステム24及び伊藤忠商事<8001>と業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。AVILENの強みである約400人のエンジニア人材プールとAI開発力、ベルシステム24が有する業務プロセス変革コンサルティングの知見及び運用ノウハウ、伊藤忠商事が持つ企業のDXを支援するネットワークを結集することで、AIエージェントのオーダーメイド開発・実装、AI人材へのリスキリング、BPOを包括的に支援するソリューションの提供を開始する。AVILENでは5年で200社への導入を目指すとしているが、25年12月期業績への影響は軽微としている。

■note <5243>  1,529円  +75 円 (+5.2%)  本日終値

note<5243>が急動意。クリエイターがコンテンツを投稿・販売するCtoCプラットフォームの運営を主力業務とし、会員登録数は1050万人を上回り、公開コンテンツは6400万件を超えるなど、クリエイタープラットフォームとして国内トップクラス。また、個人向け以外に法人向けプラットフォームでも需要獲得が進んでいる。米グーグルの最新AIモデルである「Gemini(ジェミニ)3」が世界的に脚光を浴びるなか、同社はグーグルとの資本・業務提携関係にあり、関連最右翼として投資マネーの食指を動かしている。

■ABEJA <5574>  2,679円  +128 円 (+5.0%)  本日終値

ABEJA<5574>が急速人気化。独自開発のAIプラットフォームを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)導入支援を主力展開し、LLM(大規模言語モデル)実装ビジネスを成長ドライバーに位置付ける。更にAIとロボティクス融合を次の成長エリアとして重視し、フィジカルAI関連の出遅れとして光が当たっている。9月には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の採択を受け、AIロボット協会(AIRoA)が進めるロボティクス分野の生成AI基盤モデルの開発に関するデータプラットフォーム研究開発への参画を発表した。業績は25年8月期の営業53%増益に続き、26年8月期は前期比12%増の5億円予想と2ケタ成長が続く見込み。加えて需給面では貸株市場を経由した法人筋の空売りが高水準に積み上がっていることで、目先買い戻しに火がついた形だ。

■SCAT <3974>  569円  +27 円 (+5.0%)  本日終値

SCAT<3974>が大幅続伸。前週末12日の取引終了後に東証上場10周年記念株主優待の実施と定常的な株主優待制度の導入を発表しており、これを好感した買いが流入した。記念株主優待は、26年10月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1000円分を贈呈する。また、定常的な株主優待制度の導入では、27年10月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主から、保有株数と保有期間に応じて500~1000円分のQUOカードを贈呈する。ただし、100株以上200株未満保有の株主には1年以上の保有が条件となる。同時に本決算を発表。26年10月期連結業績予想は、売上高26億3000万円(前期比1.0%増)、営業利益2億円(同3.9%増)、純利益1億2600万円(同0.7%増)を見込む。主力の美容ICT事業で、美容サロン向けPOSシステムの販売や美容ディーラー向け販売管理システムの提供、WEBコンテンツ収入や保守契約収入などの課金型ストック収入の積み上げを狙う。なお、25年10月期決算は、売上高26億500万円(前の期比0.4%増)、営業利益1億9300万円(同30.6%増)、純利益1億2500万円(同25.2%増)だった。

●ストップ高銘柄

エス・サイエンス <5721>  172円  +50 円 (+41.0%) ストップ高   本日終値

クラシコ <442A>  2,283円  +400 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

誠建設工業 <8995>  1,069円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

POPER <5134>  573円  -100 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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