ジローが大幅安　グーグルが動産広告フォーマットをテスト＝米国株個別

（NY時間13:38）（日本時間03:38）

ジロー<ZG>　64.98（-7.40　-10.22%）

コスター<CSGP>　62.93（-5.30　-7.77%）

不動産情報のジロー<ZG>が大幅安。アルファベット<GOOG><GOOGL>傘下のグーグルがジローのサービスと競合し得る新たな不動産広告フォーマットをテストしていることが明らかとなった。Ｈｏｍｅｓ．ｃｏｍを運営するコースター<CSGP>も下落。

世界的な不動産テック戦略家のデルプレテ氏のレポートによると、グーグルは売り出し中の物件情報を検索結果に直接表示しており、詳細な物件ページに加え、内覧予約や仲介業者への問い合わせリンクも含まれているという。ただし、この機能は一部市場に限定され、モバイルのみで提供される試験段階とみられる。

アナリストは「ジローを巡る懸念は過度だ」と指摘。「検索エンジンがＭＬＳデータを検索に活用しようとしたのは今回が初めてではない」という。「このテストがジローの事業に影響を与えるとは見ておらず、実際に本格展開されるかも疑問だ」と述べている。

一方、別のアナリストは、「グーグルの住宅リスティング試験は、仲介業者や購入者の獲得力を揺さぶることで、ジローやオープンドア・テクノロジーズ<OPEN>といった既存企業の成長に圧力をかける可能性がある」と指摘している。

【企業概要】

住宅購入者・販売者、不動産専門家向けに、不動産の売却・購入・賃貸・資金調達などの不動産取引を容易にする不動産ウェブサイトとサービスを提供する。住宅のライブデータベースと差別化されたコンテンツ、住宅価値見積もり、住宅ローン、引っ越し関連タスクとサービスなど住宅用不動産に関する様々なニーズに対応する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース