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話題株ピックアップ【夕刊】(1):パーク24、マンダム、グッドコムA

注目
2025年12月16日 15時43分

■エス・サイエンス <5721>  222円  +50 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値

エス・サイエンス<5721>は連日ストップ高。同社は15日の取引時間中、株主割当による新株予約権の無償発行と、暗号資産の投資枠拡大に関する発表を行っており、引き続き材料視されたようだ。非上場型の新株予約権を発行する。12月31日を基準日として、普通株式1株に1個の新株予約権を割り当てる。新株予約権の権利行使期間は来年3月2日から5月29日。行使価額は12月30日の同社株終値の50%相当の額とし、行使価額を支払った株主に対して、1個の新株予約権につき普通株式2.5株を交付する。新株予約権が全て行使された場合の調達資金額は手取り概算で約240億円。ビットコインの購入などに充てる。あわせて同社は暗号資産の投資枠の拡大とともに、商号を来年4月1日付でエスクリプトエナジーに変更する予定だと発表。更に、今年12月24日に中期経営計画を公表する方針も明らかにしている。

■パーク24 <4666>  2,121.5円  +218 円 (+11.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

パーク24<4666>が大幅高。同社は15日取引終了後、26年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比10.5%増の415億円としていることや、期末一括配当計画を前期比35円増配の65円としていることが好感されたようだ。売上高は同9.6%増の4450億円を見込む。事業規模の拡大及び事業モデルの進化に加え、「モビリティ事業の成長軌道への回帰」と「経営資源の選択と集中」を基本方針とし、中期経営計画の達成に向けて各種施策の着実な遂行とサービス進化の実現に取り組むとしている。また、同日には11月度の月次速報も発表しており、タイムズパーキングの売上高は前年同月比8.4%増となっている。

■マンダム <4917>  2,804円  +285 円 (+11.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

マンダム<4917>が急騰し、年初来高値を更新した。16日付の日本経済新聞朝刊が「米投資ファンドのKKRがマンダムの創業家などによるMBO(経営陣が参加する買収)に関し、別の買収提案を出したことが15日分かった」と報道した。同提案のTOB(株式公開買い付け)価格は1株2800円以上と伝えている。マンダムは1株2520円のTOB価格でMBOを進めており、報道を受けて価格引き上げへの思惑から買いが集まった。MBOにおける公開買付者のカロンホールディングス(東京都千代田区)は15日の取引終了後に買付期間を2026年1月5日まで延長すると開示していた。同社は投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズの傘下にある。

■グッドコムアセット <3475>  1,230円  +112 円 (+10.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

グッドコムアセット<3475>は急伸。15日取引終了後、26年10月期連結業績予想について売上高を792億8100万円(前期比45.3%増)、営業利益を77億2900万円(同2.6倍)と発表した。売上高、営業利益とも2期ぶりに過去最高を更新する見通し。配当予想も46円(前期45円)とした。これを好感した買いが集まった。不動産ファンドへの販売を継続的に実施するほか、富裕層への販売強化などによって販売戸数の拡大を見込む。同時に発表した25年10月期決算は売上高が545億8100万円(前の期比8.7%減)、営業利益が29億3500万円(同46.2%減)だった。物価高やマンション価格の上昇を背景に、主要顧客の公務員への販売が減少した。あわせて、30年10月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。既存事業や展開エリアの拡大、マンション以外への進出に加え、不動産ファンド事業の拡大、建設会社のM&Aによる供給力増加などに取り組み、最終年度に売上高6000億円の達成を目指す。

■積水ハウスR <3309>  83,000円  +4,100 円 (+5.2%)  本日終値

15日に決算を発表。「今期経常は26%増で3期ぶり最高益更新へ」が好感された。

積水ハウス・リート投資法人 <3309> [東証R] が12月15日大引け後(15:30)に決算を発表。25年10月期の経常利益は前の期比6.0%減の95.1億円になったが、26年4月期は前期比25.6%増の119億円に拡大を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

⇒⇒積水ハウスRの詳しい業績推移表を見る

■フジHD <4676>  3,705円  +114 円 (+3.2%)  本日終値

フジ・メディア・ホールディングス<4676>は3日続伸。15日取引終了後、村上世彰氏の長女である野村絢氏から「大規模買付行為等趣旨説明書」を受領したと発表した。趣旨説明書には、野村氏が旧村上ファンド系の投資会社らと共同でフジHD株を議決権保有割合の最大33.3%まで買い増しする意向が示されている。一方、不動産事業(都市開発・観光事業)のスピンオフや完全売却、DOE4%を下限とする配当方針を公表した場合には買い付けを行わないなどとも記載されているという。

■王子ホールディングス <3861>  842.2円  +10.2 円 (+1.2%)  本日終値

王子ホールディングス<3861>は後場急上昇。午後1時ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を8200万株(自己株式を除く発行済み株数の9.03%)、または500億円としており、取得期間は12月17日から来年12月16日まで。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得する。

■テクノフレックス <3449>  2,110円  +16 円 (+0.8%)  本日終値

テクノフレックス<3449>が3連騰で連日の上場来高値更新となった。金属加工技術を駆使した継手の生産を主力とし、ビル設備配管用のほか半導体製造装置用などでも需要を開拓している。半導体業界向けの好調などを背景に業績は会社側の計画を上回って推移している。15日取引終了後、25年12月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の237億円から255億円(前期比15.7%増)、営業利益は29億円から38億円(同73%増)に増額した。今回で期中3度目の上方修正。また、売上高、営業利益ともに3期ぶりの過去最高更新となる。株主還元も強化し、今期の年間配当を従来計画の54円から64円(前期実績は54円)とする。これらを好感する形で投資資金の流入が加速した。

■松屋フーズ <9887>  6,360円  +40 円 (+0.6%)  本日終値

松屋フーズホールディングス<9887>が3日続伸。15日の取引終了後、関東を中心に「六厘舎」をはじめとするラーメンチェーンを展開する松富士(東京都千代田区)の全株式を26年1月5日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。ラーメン業態への本格進出を通じて顧客接点を拡げ、事業の持続的成長と収益性の一層の向上を目指す。取得価額は91億6000万円。なお、業績への影響は精査中としている。

■ギフトホールディングス <9279>  3,225円  +20 円 (+0.6%)  本日終値

ギフトホールディングス<9279>が3日続伸。同社は15日取引終了後、26年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比27.7%増の43億円としていることや、年間配当計画を前期比4円増配の26円(中間配13円、期末配13円)としていることが好感されたようだ。売上高は同19.9%増の430億円を見込む。国内では既存事業の拡大や新業態の開発・展開を推し進め、海外では中期的な店舗数拡大を見据えた体制構築に取り組むとしている。

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