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話題株ピックアップ【夕刊】(2):古河電、ソフトクリエ、日機装

注目
2025年12月17日 15時45分

■大栄環境 <9336>  3,915円  +70 円 (+1.8%)  本日終値

大栄環境<9336>が反発し、上場来高値を更新した。SBI証券が16日、大栄環境の目標株価を4100円から4550円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。スカラベサクレの連結子会社化による影響を踏まえたほか、産業廃棄物業界のなかで管理型最終処分場を活用しつつ強固なポジションを構築するようなM&Aが今後も継続すると想定。同証券は大栄環境の27年3月期営業利益予想を従来の235億円から248億円に増額修正した。

■古河電気工業 <5801>  9,203円  +153 円 (+1.7%)  本日終値

古河電気工業<5801>が3日ぶりに反発。この日、信号光源用高出力DFBレーザダイオードチップの生産能力増強に向けて、ジャパンセミコンダクター(岩手県北上市、以下JSC)岩手事業所内に新工場を設立するとともに、タイ工場に一部生産ラインを導入すると発表しており、好材料視された。DFBレーザダイオードチップは、光トランシーバの光源として、AI・データセンター市場向け需要が急増していることから、約380億円を投じて増産・安定供給体制を構築する。グループの古河ファイテルオプティカルデバイスがJSC岩手事業所内の工場建物を借用して、DFBレーザダイオードチップの製造工場として新設。また、タイ工場で26年2月に竣工予定の第2工場内にDFBレーザダイオードチップの検査・組立などの設備を導入する。これらの対応により、28年にDFBレーザダイオードチップの生産能力を25年度比5倍以上に引き上げるとしており、業績への貢献が期待されている。

■ソフトクリエ <3371>  2,070円  +33 円 (+1.6%)  本日終値

ソフトクリエイトホールディングス<3371>が反発。この日、企業・団体向け生成AIサービス「Safe AI Gateway」で、画像生成機能を大幅に拡張したと発表しており、業績への貢献が期待されている。今回のアップデートでは、「画像修正機能」「画像ベース生成機能」を新たに搭載。生成済みの画像に対して、「背景を明るく」「人物を増やす」など、自然な日本語指示を追加するだけで、即座に理想のビジュアルに調整可能としたほか、画像ファイルをアップロードすることでそのイメージをもとに新しい画像を生成できるようにした。テキストと画像の双方向からAIによるクリエイティブ制作を実現したことで、法人利用に求められる安全性と柔軟性を両立した画像生成環境を提供する。

■日機装 <6376>  1,577円  +19 円 (+1.2%)  本日終値

日機装<6376>が反発。同社は17日、米国市場向けの透析装置と専用血液回路の販売を始めると発表。これに反応した買いが入ったようだ。血液透析専用装置の「DBB-06 PRO」とこれに対応した血液回路を透析患者数世界第2位の米国市場に投入する。専用装置としては米国で初となるフルアシスト機能を搭載。医療従事者の作業負担低減やヒューマンエラーの防止につなげる。「DBB-06 PRO」は国内主要生産拠点の金沢製作所で、血液回路はベトナムの生産拠点で製造される予定。関連製品の一部についてはタイの生産拠点で製造する。今後もラインアップの拡大を図るとともに、米国市場の透析事業の展開を加速していく。

■サムコ <6387>  3,955円  +40 円 (+1.0%)  本日終値

サムコ<6387>が高い。同社は17日、原子層レベルでの精密なエッチング制御が可能なパワー半導体向け加工装置を開発したと発表。生成AIの普及を背景に電力消費量の増加が予想されるデータセンターにおいて、電力変換効率と高周波特性に優れるGaN(窒化ガリウム)系デバイスの更なる高性能化につながる装置で、原子層エッチング技術を搭載。従来の加工方法にみられたデバイスへのダメージやリーク電流の増大といった特性劣化などの課題の解決を図った。

■ANYCOLOR <5032>  4,760円  +45 円 (+1.0%)  本日終値

ANYCOLOR<5032>が続伸。同社はVTuberグループ「にじさんじ」を運営する。16日の取引終了後、にじさんじ公式Xにより、鈴原るるの「Welcome Goods & Voice」と「にじぱぺっと」を23日午後11時より販売を開始すると告知された。鈴原るるは4年半前に卒業した人気VTuberで、同社への復帰を巡る思惑が広がるなか、投資家の関心が向かうこととなったようだ。

■パーク24 <4666>  2,141.5円  +20 円 (+0.9%)  本日終値

パーク24<4666>は4日続伸し年初来高値を更新した。引き続き15日の取引終了後に発表した決算で、26年10月期に連結業績予想で売上高4450億円(前期比9.6%増)、営業利益415億円(同10.5%増)、純利益240億円(同50.8%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比35円増の65円としたことが好感されたほか、16日に開催したモビリティ事業説明会でカーシェア事業の成長目標が示されたことを評価する買いが入ったようだ。これによると、26年10月期は増車ペースを調整し、会員獲得・稼働向上の基盤構築に注力する一方、27年10月期以降は規模の拡大による成長を目指すとして、30年10月期にタイムズカー専用台数11万6000台(25年10月期6万3880台)、会員数750万人(同361万6000人)を目指すとしている。

■みずほFG <8411>  5,652円  +12 円 (+0.2%)  本日終値

みずほフィナンシャルグループ<8411>は底堅い。同社は17日、連結子会社のみずほ証券がインドの投資銀行であるアベンダス・キャピタルの株式を取得すると発表しており、株価の支えとなったようだ。アベンダス・キャピタルの主要株主から60%超を取得し、みずほ証券の連結子会社とする予定。インドのM&Aマーケットでトップクラスの実績を持つ投資銀行を傘下に収めることで、インド市場での事業基盤を強固にする。インドでのビジネス展開を狙う顧客への支援強化にもつなげる。

■TOA <6809>  1,590円  -55 円 (-3.3%)  本日終値

TOA<6809>は反落。16日の取引終了後、12月8日に発表した公募による400万株の自社株の処分、第三者割り当てによる60万株の新株の発行及び最大60万株のオーバーアロットメントによる売り出しに関して、処分価格及び売出価格が1562円に決定したと発表。これにサヤ寄せする格好となった。

■石油資源開発 <1662>  1,368円  -16 円 (-1.2%)  本日終値

石油資源開発<1662>やENEOSホールディングス<5020>が続落。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比1.55ドル安の1バレル=55.27ドルに下落。一時54.98ドルと21年2月以来、4年10カ月ぶりの安値をつけた。ウクライナとロシアの和平協議が進むとの見方が強まるなか、ロシアに対する制裁が緩和されれば原油供給拡大により原油価格は下落基調が続くとの観測が出ている。

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