アジア株 上海株3日続伸、当局は景気支援策の代わりに株価下支えに動く可能性
アジア株 上海株3日続伸、当局は景気支援策の代わりに株価下支えに動く可能性
東京時間14:08現在
香港ハンセン指数 25688.52(+190.39 +0.75%)
中国上海総合指数 3899.31(+22.94 +0.59%)
台湾加権指数 27756.86(+288.33 +1.05%)
韓国総合株価指数 4026.38(+31.87 +0.80%)
豪ASX200指数 8627.40(+39.20 +0.46%)
インドSENSEX30種 84927.44(+445.63 +0.53%)
アジア株は軒並み上昇、前日の米株高を好感した買いが続いている。
米コアCPIが予想外に伸びが鈍化したことでFRBは来年早い時期に追加利下げを実施するとの期待が広がっている。ただ、今回のCPIは信用性に欠ける内容だったという。米政府閉鎖の影響で11月は通常より遅れて調査を開始したことでデータにゆがみが生じた可能性がある。
韓国市場と台湾市場ではハイテク関連が総じて上昇。時間外でオラクルが一時大幅高となったことで、米AI投資懸念が緩和している。
上海株は3営業日続伸、当局が景気支援策の代わりに株式市場の下支えに動くとの見方が広がっている。先日、久々に政府系ファンド「国家隊」が中国ETFを購入したようだ。年末にかけ再び国家隊が出動する可能性がある。
来週は中国政策金利が公表される、据え置き見通しだが仮に利下げしても株式市場への影響は限定的だろう。
豪州市場でワイン醸造最大手トレジャリーワインは0.6%安、水曜日に10年ぶり安値をつけたあとは下げ渋っている。米国と中国での需要減速が引き続き懸念されている。中国では公務員に対する「禁酒令」のほか若者のアルコール離れが加速しており、同社は対中ワイン出荷を今後2年間で40万ケース削減する方針。
来週は豪中銀12月会合の議事録が公表される。ブロック中銀総裁は「追加利下げの必要ないと思う」と述べ、インフレ上振れリスクに警戒感を示した。豪中銀の緩和策は終了し来年は引き締め策に転じる可能性がある。