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話題株ピックアップ【夕刊】(1):GMOインタ、イオンFS、FFRI

注目
2025年12月19日 15時43分

■エニマインド <5027>  625円  +87 円 (+16.2%)  本日終値

AnyMind Group<5027>は続伸。18日取引終了後、サン・スマイル(東京都港区)の全株式を40億8700万円で取得し、完全子会社化すると発表した。サン・スマイルは化粧品と美容雑貨領域におけるブランド流通、自社ブランドの企画・販売を手掛ける。株式譲渡実行日は来年1月1日の予定。今後の収益貢献が期待されている。

■GMOインターネット <4784>  759円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

GMOインターネット<4784>がストップ高に買われた。同社はGMOインターネットグループ<9449>傘下でインターネットインフラ事業やインターネット広告・メディア事業を展開。16日にエヌビディア<NVDA>の「NVIDIA HGX B300」のクラウドサービスを国内最速クラスで提供すると発表している。米株式市場においてAI関連株に対する売り圧力が加わっていたなかでGMOインタは17日こそ朝方に年初来安値をつけたが、GPUクラウドサービスの拡大期待からその後は売り物をこなして頑強ぶりを発揮。AI関連株への過度な悲観が和らいだ19日には、チャート妙味に加えて浮動株の少なさゆえの需給思惑も働き、短期資金が流入して株高に弾みをつけたとみられている。

■イオンFS <8570>  1,768円  +185 円 (+11.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

イオンフィナンシャルサービス<8570>が3連騰、週明け15日につけた年初来高値1604円50銭を更新し、再び新値街道に突入している。同社はイオン系で金融サービスの要衝を担っており、銀行業や保険業など総合的に展開している。アクティビストとして名を馳せる香港の投資会社オアシス・マネジメントが18日付で提出した大量保有報告書によると、オアシスによる同社株式の保有比率が5.10%と新たに5%を超過したことが判明、これが株価を強く刺激している。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、オアシスは株主価値を念頭に重要提案行為を行う可能性を示唆しており、株価の先高期待が高まった。

■FFRIセキュリティ <3692>  7,000円  +420 円 (+6.4%)  本日終値

FFRIセキュリティ<3692>が急動意。前日まで8日連続安と下値模索の動きを続けていたが、足もとでリバウンド局面に移行している。サイバーセキュリティー専業で自社開発の純国産ソフトに傾注するが、安全保障の観点からサイバー防衛の重要性を強く主張する高市早苗政権下で、国策銘柄としての位置付けで株価を大化けさせた経緯がある。ただ、需給主導の急騰で10月21日に1万3800円の年初来高値をつけた後は反動安を余儀なくされていた。ただ、下落局面では外資系証券などによる貸株市場を経由した空売りが急増するなど、需給的な売り圧力が際立っていた。そのショートカバーを誘発する可能性も意識されている。

■ソフトバンクグループ <9984>  17,115円  +990 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

ソフトバンクグループ<9984>が急反発。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは米国時間18日、米オープンAIが最大1000億ドルの資金調達を目指しており、目標額を達成できれば同社の価値は最大8300億ドルと評価される可能性があると報じた。ソフトバンクGは傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じ未上場のオープンAIに投資をしている。報道を受けて含み益への思惑が広がり、断続的な買い物を集めている。記事によると、資金調達ラウンドは初期段階で、早ければ来年第1四半期末までに完了することを目指しているという。

■ミズホメディー <4595>  1,715円  +89 円 (+5.5%)  本日終値

ミズホメディー<4595>が後場上げ幅を拡大。正午ごろ、25年12月期の単独業績予想について、売上高を90億6400万円から113億4900万円(前期比0.7%減)へ、営業利益を31億6400万円から46億9000万円(同4.6%減)へ、純利益を22億3500万円から34億4300万円(同8.7%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を45円から50円へ引き上げ年間配当予想を95円から100円としたことが好感された。インフルエンザの異例な流行に加えて、年末年始に向けて新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ両感染症の流行拡大の懸念などから、抗原同時検出キットの需要が急激に増加し、供給能力の拡大や新規の採用施設(病院・クリニック)増加の効果もあって売上高が計画を大幅に上回っていることが要因としている。

■Lドリンク <2585>  1,847円  +80 円 (+4.5%)  本日終値

ライフドリンク カンパニー<2585>が3日続伸。18日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資顧問会社ゼナーアセットマネジメントの株式保有割合が5.73%となり新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的として、「投資を主な目的とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けて、発行者の経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合がある」としており、報告義務発生日は12月11日となっている。

■三機工業 <1961>  5,850円  +230 円 (+4.1%)  本日終値

三機工業<1961>が後場一段高となり、上場来高値を更新した。同社はきょう、横浜市及び日本下水道事業団との共同研究を開始したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。このほど3者は「MABR併用型活性汚泥法による既存水処理施設の能力増強技術の開発」について共同研究協定を締結し、MABR(Membrane Aerated Biofilm Reactor)の性能確認に向けた研究を開始。MABRは下水処理場の反応タンクに導入することにより、既存施設の能力増強が期待される技術で、ガス透過性膜の外側表面に生物膜を形成させ、生物膜に直接酸素を供給することで、有機物処理、硝化脱窒処理するという。

■やまびこ <6250>  2,906円  +109 円 (+3.9%)  本日終値

やまびこ<6250>が続伸し、上場来高値を更新した。18日、再生可能エネルギーの活用と電力の安定供給を両立する次世代電源供給システム「マルチハイブリッドシステム」を、岩手県滝沢市の指定避難施設である葉の木沢山活動センターに世界で初めて導入したと発表しており、材料視した買いが入った。同システムは太陽光発電・蓄電池・エンジン発電機をやまびこ独自開発のエネルギーマネジメントシステムで統合しており、非常時の安定的・継続的な電力供給を実現するとともに、平常時には再生可能エネルギーの利用を最大化する。同社は今回のケースを災害に強い街づくりのモデルケースとし、全国の自治体や企業へのシステムの導入を推進する。

■サイボウズ <4776>  2,962円  +106 円 (+3.7%)  本日終値

サイボウズ<4776>は3日続伸。18日取引終了後、26年12月期(来期)の連結業績予想について売上高を421億6800万円(25年12月期予想372億200万円)、営業利益を105億1400万円(同90億5100万円)と発表した。クラウドサービスの契約社数が引き続き伸長すると見込む。配当予想は50円(同40円)とした。これが好感されている。なお、来年2月12日公表予定の25年12月期決算短信も含め、今後も来期予想が変更になる可能性があるという。

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