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話題株ピックアップ【夕刊】(2):武田、日精機、三井住友FG

注目
2025年12月19日 15時47分

■武田薬品工業 <4502>  4,604円  +119 円 (+2.7%)  本日終値

武田薬品工業<4502>が3日ぶり急反発し、年初来高値を更新した。18日の取引終了後、中等症から重症の尋常性乾癬の成人患者を対象に行った経口のチロシンキナーゼ2阻害薬「ザソシチニブ」の第3相臨床試験について、良好なトップライン結果を得られたと開示しており、買いが集まった。主要評価項目である16週時点での医師総合評価で、偽薬(プラセボ)などに対する優越性が示された。尋常性乾癬患者に対し、1日1回経口投与することで皮膚病変の完全な消失をもたらす可能性があるという。今後は医学学会で試験結果を発表するとともに、2026年度から米食品医薬品局(FDA)及びその他の医薬品規制当局に対する新薬承認申請を行う予定。乾癬は皮膚細胞が過剰に増殖してしまう慢性の免疫介在性炎症性疾患。武田によると、世界で6400万人が有すると推定され、うち8~9割が尋常性乾癬となっている。

■日本精機 <7287>  2,164円  +50 円 (+2.4%)  本日終値

日本精機<7287>が反発。18日の取引終了後、同社のヘッドアップディスプレー(HUD)が、トヨタ自動車<7203>に初採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。HUDは、自動車のフロントガラスに速度・ナビゲーション情報などを投影するシステムで、日本精機は世界シェア約3割を占めている。今回の採用は、約7年ぶりに全面刷新されたトヨタのSUV、新型「RAV4」への搭載となる。

■三井住友FG <8316>  5,020円  +108 円 (+2.2%)  本日終値

三井住友フィナンシャルグループ<8316>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が後場にそろって日中高値を更新。西日本フィナンシャルホールディングス<7189>や北洋銀行<8524>など地銀を含め、銀行株は後場も堅調に推移した。日銀は19日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げ0.75%とすることを全員一致で決めた。利上げは大方の市場の予想通りとなりサプライズ感は乏しかったが、財政悪化リスクへの警戒感がくすぶり続けるなかにあって、日銀が来年以降も利上げ路線を続けるとの見方は多く、円債市場で長期金利は2%台に乗せ、およそ19年半ぶりの水準に上昇した。銀行株に対しては材料出尽くしと受け止めた売りは広がらず、市中金利の上昇が株価の支援材料となったもよう。上場3日目のSBI新生銀行<8303>は利食いに押されながらも、後場に一時プラス圏に浮上する場面があった。

■アドバンテスト <6857>  19,195円  +390 円 (+2.1%)  本日終値

アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力銘柄が足もと急速に買い戻される展開。前日の米国株市場ではハイテク株を中心に切り返す展開となり、ナスダック総合株価指数が300ポイントを超える上昇で反発したほか、ここ下値模索の続いていたフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が6日ぶりに2.5%高と大きく切り返した。前日に好決算を発表した半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジー<MU>が一時17%高と急騰し、これがAI・半導体関連株全般の買い戻しに火をつけた形となっている。東京市場でもこの流れを引き継いで、半導体セクターへのショートカバーや押し目買いを誘発している。

■チャームケア <6062>  1,284円  +24 円 (+1.9%)  本日終値

チャーム・ケア・コーポレーション<6062>は続伸。18日取引終了後、ビケンテクノ<9791>から介護付有料老人ホーム1施設の運営事業を譲り受けると発表した。事業譲受実行日は来年3月1日の予定。

■横浜ゴム <5101>  6,359円  +97 円 (+1.6%)  本日終値

横浜ゴム<5101>が4日ぶりに反発。この日午前中に、25年12月期単独決算に退職給付信託返還益約140億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。同社では退職給付信託を設定しているが、退職給付債務に対して退職給付信託財産を含む年金資産が積立超過の状態にあり、今後もその状態が継続すると見込まれるため、その一部について返還を受けたという。なお、25年12月期連結損益計算書への影響はないとしている。

■アニコムHD <8715>  966円  +14 円 (+1.5%)  本日終値

アニコム ホールディングス<8715>が6日続伸。18日の取引終了後に発表した11月度の月次経営パラメータで、正味収入保険料が前年同月比10.4%増となり、増加基調が継続していることが好感された。また、保有契約件数は136万7606件(前月比1万601件増)と順調に積み上がった。

■ノリタケ <5331>  5,600円  +50 円 (+0.9%)  本日終値

ノリタケ<5331>が後場終盤に上げ幅を拡大。午後3時ごろ、26年3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■住友大阪セメント <5232>  3,748円  +18 円 (+0.5%)  本日終値

住友大阪セメント<5232>がしっかり。午後2時30分ごろ、自社株116万8900株(消却前発行済み株数の3.52%)を12月26日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3206万8117株となる。

■東亞合成 <4045>  1,626.5円  +6.5 円 (+0.4%)  本日終値

東亞合成<4045>が3日続伸。18日の取引終了後に自社株500万株(消却前発行済み株数の4.42%)を12月25日付で消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は1億800万株となる。

株探ニュース

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