話題株ピックアップ【夕刊】(3):津田駒、カルナバイオ、ワンプラ
■津田駒工業 <6217> 421円 +80 円 (+23.5%) ストップ高 本日終値
津田駒工業<6217>がストップ高。同社は18日、小型タイプの熱可塑性CFRP(炭素繊維強化プラスチック)対応ロボットAFP(Automated Fiber Placement:自動繊維積層装置)を開発したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この製品は、高精度アームロボットに小型の積層ヘッドを搭載し、レーザーによる新たなタッキング技術を用いて熱可塑性CFRPを高速かつ高精度に溶着積層可能とし、曲面などの複雑形状への自動積層を実現。また、複数台ロボットの協調制御技術により、航空機部品の製造サイクル時間短縮や、その他のモビリティ分野への適用拡大につながるとしている。
■カルナバイオサイエンス <4572> 439円 +80 円 (+22.3%) ストップ高 本日終値
カルナバイオサイエンス<4572>がストップ高。同社は18日の取引終了後、米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと、再発または難治性急性骨髄性白血病(AML)患者を対象にした「モンゾセルチブ」の開発推進に向け、非拘束的覚書(MOU)を締結したと発表。これを材料視した買いが集まった。MOUを通じ両者の協力の枠組みを定めるとともに、治験実施に向けたクリニカル・トライアル・アグリーメントの締結を目指すほか、26年上半期に米国で新薬臨床試験開始申請(IND)を行うことを目標とする。モンゾセルチブは現在、日本において悪性腫瘍患者を対象とした第1相臨床試験を実施している。あわせてカルナバイオは25年12月期の業績予想の修正を発表。創薬支援事業でのキナーゼタンパク質の売り上げの減少や、プロファイリング・サービスの需要が低調に推移したこと、試験測定機器などの減損損失の計上を背景に、売上高予想をこれまでの見通しの7億2200万円から5億6000万円(前期比11.9%減)に引き下げたほか、最終赤字予想は従来の21億4700万円から22億2300万円(前期は21億7800万円の赤字)に拡大する見通しとなった。
■ニューテック <6734> 2,197円 +400 円 (+22.3%) ストップ高 本日終値
ニューテック<6734>はストップ高。18日取引終了後、サクサ<6675>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株2650円。これにサヤ寄せする格好となった。買い付け予定数は194万5663株(下限103万3300株、上限設定なし)、買い付け期間は12月19日~来年2月9日。TOB成立後にニューテック株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は18日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■ワンダープラネット <4199> 819円 +74 円 (+9.9%) 本日終値
ワンダープラネット<4199>が急動意。同社は10月3日にブシロード<7803>とともに、共同開発の新作モバイルゲーム「HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR(ネンサバ)」の発表を行い、2026年の世界同時配信に向け開発を進める方針を明らかにしていたが、12月18日夜にネンサバの公式Xを通じ、同月19日の日付とともに、重大発表を続々公開する予定だと告知された。英語の公式Xでも同様の告知があった。更にApp Storeではネンサバについて、2026年2月18日リリース予定だとの表示がある。これらが刺激材料となり、短期資金の流入を誘発したとみられている。
■Waqoo <4937> 1,444円 +98 円 (+7.3%) 本日終値
Waqoo<4937>が急反騰。18日の取引終了後、子会社のセルプロジャパンがシップヘルスケアホールディングス<3360>傘下のSMCと再生医療領域におけるベトナム市場向けの事業展開を検討するための包括的なパートナーシップ契約を締結したと発表しており、好感した買いが集まった。SMCは海外医療技術展開支援などを手掛けている。今回の契約を通じ、セルプロジャパンが保有する日本式の再生医療技術を同国国内の医療機関に推進することなどを視野に入れている。
■note <5243> 1,581円 +101 円 (+6.8%) 本日終値
note<5243>は大幅高。この日午後10時ごろ、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する生成AI開発を推進するプロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」に事業が採択されたと発表した。同事業ではRAG(検索拡張生成)技術を活用し、出版社や学術団体、ウェブメディアなどの持つ高品質なコンテンツを、AIが回答を生成する際に参照できるデータベースを構築するという。
■アイビーシー <3920> 977円 +61 円 (+6.7%) 本日終値
アイビーシー<3920>が4日ぶりに急反発。光通信<9435>傘下の光通信が18日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書のなかで、共同保有による株式保有比率が7.29%から8.30%に上昇したと判明しており、思惑視した買いが集まった。報告義務発生日は12月11日。保有目的は「純投資」としている。
■サイフューズ <4892> 560円 +19 円 (+3.5%) 本日終値
サイフューズ<4892>は後場動意。上昇率は一時10%を超えた。19日午後0時15分ごろ、脂肪性肝炎の新薬開発を支援する新製品「ヒト3Dミニ肝臓/疾患モデル」の販売を22日から始めると発表しており、好感した買いが流入した。サイフューズによると、同製品は初期の脂肪肝から病態が進行した脂肪性肝炎に至るまでの疾患状態を再現することができ、各病態へ個別的に対応する新薬開発に利用可能。新薬開発プロセスにおける「薬剤性肝障害(安全性)」と「疾患に対する薬効(有効性)」を同時に評価できるとともに、評価期間を約3~4週間へと大幅に短縮することが可能だという。
■JRC <6224> 1,388円 +47 円 (+3.5%) 本日終値
JRC<6224>が3日続伸。18日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、営業利益を17億2800万円から18億3000万円(前期比32.8%増)へ、純利益を11億4700万円から12億2000万円(同13.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を14円から15円へ引き上げ年間配当予想を29円(前期実績26円)としたことを好感した買いが入った。売上高は、環境プラント事業で定期的に受注する基幹改良工事が狭間の年度になったため、136億6300万円から134億5000万円(同21.6%増)へ下方修正した。ただ、主力のコンベヤ事業において前期にグループ化した高橋汽罐工業で利益率の高い大型案件が多かったことや、ロボットSI事業でコストコントロールにより案件収益率が向上していることが寄与する。
●ストップ高銘柄
AppBank <6177> 174円 +50 円 (+40.3%) ストップ高 本日終値
TORICO <7138> 240円 +50 円 (+26.3%) ストップ高 本日終値
誠建設工業 <8995> 2,569円 +500 円 (+24.2%) ストップ高 本日終値
昭和パックス <3954> 3,245円 +500 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
Abalance <3856> 453円 -100 円 (-18.1%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース