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話題株ピックアップ【夕刊】(2):大有機、パークシャ、JALCO

注目
2025年12月22日 15時44分

■大阪有機化学工業 <4187>  3,975円  +105 円 (+2.7%)  本日終値

大阪有機化学工業<4187>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、集計中の25年11月期連結業績について、売上高が従来予想の340億円から360億円(前の期比10.1%増)へ、営業利益が50億円から61億円(同32.4%増)へ、純利益が35億円から68億円(同68.2%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが株価を押し上げた。ArFレジスト向けを中心に半導体材料が好調に推移し、電子材料関連の販売が伸長したことが要因。また、経済産業省へ交付申請した「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に関する補助金収入31億4000万円を特別利益として計上することも寄与する。なお、業績の上振れに伴い、期末配当予想を34円から39円へ引き上げており、年間配当は74円(前の期実績66円)となる。同時に、酒田工場(山形県遊佐町)に約100億円を投じて半導体関連材料の新工場を建設すると発表した。更なる生産能力の向上と高純度化技術の向上を図るのが狙いで、26年に着工し、28年の完成を予定している。

■パークシャ <3993>  3,280円  +70 円 (+2.2%)  本日終値

PKSHA Technology<3993>が続伸。前週末19日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資運用会社インベスコ・アセット・マネジメント(東京都港区)による株式保有割合が6.11%となり、新たに5%を超えたことが判明したことで、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資一任契約に基づく契約資産の運用及び委託者指図型投資信託の運用において保有としており、報告義務発生日は12月15日となっている。

■JALCO <6625>  413円  +8 円 (+2.0%)  本日終値

JALCOホールディングス<6625>は続伸。前週末19日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を136億8100万円から169億9700万円(前期比2.5倍)へ、営業利益を35億5600万円から51億1400万円(同2.0倍)へ、純利益を9億2000万円から20億4100万円(同31.4倍)へ上方修正しており、これを好材料視した買いが株価押し上げに貢献した。同社では連結業績予想を算出する際、新たに取得する賃貸用不動産や販売用不動産の売却、M&Aコンサルティング報酬などを含めずに、前期末の収益資産残高(賃貸用不動産及び貸金債権残高)が同水準で推移することや、契約履行の確度が高い一部の取引を反映させる形で算出していたが、貸金事業、不動産事業及びM&Aコンサルティング事業における進捗状況を総合的に勘案したことで予想を修正することにしたという。特に、M&Aコンサルティング事業における案件成立を見込んだことで、売上高・利益が上振れする。

■三菱UFJ <8306>  2,495円  +45.5 円 (+1.9%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク各社は揃って上値指向を示している。三井住友FGは前週16日の上場来高値まであと3円に迫る場面があった。国内で長期金利の上昇が止まらない状況となっており、新発10年債利回りは一時前週末比0.05%高い2.065%をつけ、1999年以来約27年ぶりの水準まで上昇した。これを受け銀行セクターは運用環境が一段と改善する見通しとなっており、投資資金を引き寄せる状況となった。きょうは地銀株全般も軒並み上昇している。

■メガチップス <6875>  7,810円  +120 円 (+1.6%)  本日終値

メガチップス<6875>が3日ぶりに反発。前週末19日の取引終了後に、自社株160万5500株(消却前発行済み株数の7.77%)を12月26日付で消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1904万6900株となる。

■FPG <7148>  1,698円  -500 円 (-22.8%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

FPG<7148>はストップ安。前週末19日取引終了後、今後の税制改正を踏まえた対応について発表した。2026年度の与党税制改正大綱には不動産小口化商品について実際の取引価格をベースとする相続税評価額に改正する内容が含まれており、この改正が実現した場合、同商品の相続税や贈与税の税務面におけるメリットが大幅に減少、または消滅する可能性があるという。会社側では同商品の販売を継続するとした上で、税制改正による客のニーズや市場の変化を精査し、投資運用商品としての価値を高めるべく柔軟に取り組み方針を検討するとした。税制改正による業績への影響を懸念した売りが膨らんだ。

■西松屋チェーン <7545>  2,105円  -125 円 (-5.6%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

西松屋チェーン<7545>は大幅安。前週末19日取引終了後、第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算を発表した。売上高は1481億9500万円(前年同期単独1422億200万円)、営業利益は102億9600万円(同105億4100万円)だった。上半期の気温上昇に伴い春物・夏物衣料が好調に推移したほか、11月に気温が下がったことで秋物・冬物衣料も伸びた。小学校高学年向けの衣料も引き続き大きく売り上げを伸ばした。営業利益ベースで通期計画(136億円)に対する進捗率は約76%。堅調な決算内容ながら特段のサプライズ感はなく、目先は利益確定売りに押される格好となった。

■あさひ <3333>  1,324円  -28 円 (-2.1%)  本日終値

あさひ<3333>が後場下げ幅を拡大。午後1時ごろに26年2月期の単独業績予想について、売上高を858億円から810億円(前期比0.7%減)へ、営業利益を56億2000万円から42億3000万円(同22.9%減)へ、純利益を36億5000万円から26億4000万円(同25.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。第3四半期以降に物価高により消費者マインドの悪化が一段と進み、自転車関連の販売が想定を下回る状況が続いており、新サービス投入や提案メニューの拡充などにより来店客数の減少を一定程度抑えてきたものの、需要回復が限定的であるとしている。同時に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)決算は、売上高641億1000万円(前年同期比0.7%減)、営業利益43億2000万円(同22.6%減)、純利益29億2700万円(同22.4%減)だった。

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