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株価指数先物【寄り前】 +1σ水準でショートを誘うも、押し目狙いのロング対応に

市況
2025年12月23日 8時09分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 50340 -80 (-0.15%)

TOPIX先物 3410.5 +1.5 (+0.04%)

シカゴ日経平均先物 50320 -100

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

22日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。AI(人工知能)半導体「H200」の中国への出荷を始める意向と一部報道が伝わったエヌビディア<NVDA>が上昇したほか、17日に好決算を発表したマイクロン・テクノロジー<MU>の買いが継続するなど、半導体・AI関連株への物色が相場を牽引した。期末接近で機関投資家が保有比率の高いハイテク株を中心に、運用成績を良く見せるために買いを入れているとの見方もされていた。

NYダウ構成銘柄では、メルク<MRK>、JPモルガン・チェース<JPM>、セールスフォース<CRM>、エヌビディア、シェブロン<CVX>の上昇が目立った。半面、ナイキ<NKE>、ハネウェル・インターナショナル<HON>、ウォルマート<WMT>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>、スリーエム<MMM>が軟調。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比100円安の5万0320円だった。日経225先物(3月限)は日中比70円高の5万0490円で始まった。直後につけた5万0540円を高値に軟化し、米国市場の取引開始後に5万0160円まで売られる場面もみられた。その後はやや持ち直し、5万0200円~5万0340円辺りで保ち合いを継続。5万0340円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、やや利食い先行で始まりそうだ。前日に860円高と大幅に上昇し、25日移動平均線(4万9870円)突破からボリンジャーバンドの+1σ(5万0590円)を捉えたことで、いったんは利益確定に伴うロング解消や戻り待ち狙いのショートが入りやすい水準であろう。ナイトセッションでは+1σに接近する局面で上値を抑えられていたこともあり、積極的なロングは入れにくいところである。

ただ、米国では主力株の一角には利益確定の売りが出ているものの、半導体・AI関連株への物色が強まっていることで、東京市場でもアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が引き続き意識されやすい。日経225先物は25日線接近では押し目狙いのロング対応としつつ、+1σ水準を捉えてくる展開を待つ形となりそうだ。

そのため、オプション権利行使価格の5万0125円から5万0625円辺りのレンジを想定する。+1σ水準で上値の重さが意識されてくると短期的なショートを誘うだろうが、市場参加者が限られスキャルピング中心のトレードとみられ、その後のカバーは速そうだ。ショートを仕掛けてくる局面では、カバー狙いのロングに向かわせよう。

日経225先物は12月に入り25日線と+1σによるレンジが続き、中盤以降はレンジを下抜ける形で-2σ(4万8400円)に接近する場面もあった。その後のリバウンドで+1σを捉えてきたことで、同バンドを明確に突破してくる局面でのショートカバーは強そうだ。

22日の米VIX指数は14.08(19日は14.91)に低下した。12月11日につけた直近安値(14.85)を割り込み、昨年12月以来の水準まで下げてきたため、リスク選好に傾きやすい状況である。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.79倍に上昇した。抵抗線として意識されている75日線(14.77倍)を上回って終えてきた。同線が抵抗となる形でリバランスは入りやすいが、一時14.81倍まで切り上げ、25日線(14.84倍)に接近。25日線は11月半ば以降に抵抗線として機能していたこともあり、同線を明確に上抜けてくると、NTショートを巻き戻す形でリバランスの動きが一段と強まる可能性はあるだろう。

株探ニュース

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