話題株ピックアップ【夕刊】(2):DCM、アイカ、ハローズ
■エイジス <4659> 2,960円 +42 円 (+1.4%) 本日終値
エイジス<4659>が続伸。前週末26日の取引終了後に、ダイエー傘下でソリューション事業を展開するダイエースペースクリエイト(東京都江東区)の全株式を26年2月27日付で取得し、子会社化すると発表したことが好感された。グループにおけるリテイルサポート事業の強化を図るとともに、新規事業を開発することが目的で、取得価額は3億2000万円。なお、同件が26年3月期業績予想に与える影響はないとしている。出所:MINKABU PRES
■DCMホールディングス <3050> 1,635円 +23 円 (+1.4%) 本日終値
DCMホールディングス<3050>が4日ぶりに反発した。同社は前週末26日の取引終了後、取得総数300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.15%)、取得総額55億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。これを材料視した買いが入り、ショートカバーを誘発したようだ。自社株の取得期間は29日から来年6月30日。同時に発表した26年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.9%減の4050億3300万円、経常利益は同1.6%減の254億3600万円。最終利益は微減の153億4100万円となった。猛暑対策用品が好調だった一方で冬物商品の動きは鈍く、防災用品と防犯用品は前年にあった需要の反動を受けた。半面、プライベートブランドの販売強化が奏功し、売上総利益率は改善した。
■アイカ工業 <4206> 3,530円 +45 円 (+1.3%) 本日終値
アイカ工業<4206>が3日ぶりに反発。前週末26日の取引終了後、インドでメラミン化粧板(HPL)などの製造販売を行うスタイラム・インダストリーズ社の40.0%から53.12%の株式を取得し子会社化すると発表したことが好材料視された。子会社化により、経済成長が著しいインド市場における生産拠点及び販売網を更に強化するとともに、グループの技術力・開発力を融合させることで、付加価値の高い製品群の拡充、購買・調達の協働、化成品事業との連携など多面的なシナジーを創出するのが狙い。取得価額は約153億~203億ルピー(約267億~355億円)。なお、株式取得完了日などが未定であることから、26年3月期業績予想には影響を加味していない。
■ハローズ <2742> 4,650円 +55 円 (+1.2%) 本日終値
ハローズ<2742>がしっかり。前週末26日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)単独決算が、売上高1673億8800万円(前年同期比7.5%増)、営業利益88億4500万円(同2.1%増)、純利益63億7500万円(同7.2%増)と増収増益だったことが好感された。25年3月に岡山県岡山市の花尻店、5月に広島県福山市の神辺モール店、7月に同市の手城店、8月に香川県高松市の栗林公園店、10月に愛媛県四国中央市の三島店及び11月に広島県福山市の南松永店を改装したほか、25年6月に岡山県岡山市へ西古松店、7月に山口県宇部市へ宇部店及び9月に兵庫県姫路市へ砥堀店を新規出店したことなどが寄与した。26年2月期通期業績予想は、売上高2242億1800万円(前期比6.4%増)、営業利益123億2000万円(同0.4%増)、純利益85億9000万円(同3.6%減)の従来見通しを据え置いている。
■東レ <3402> 1,025円 +1.5 円 (+0.2%) 本日終値
東レ<3402>が底堅い。三菱ケミカルグループ<4188>、帝人<3401>も堅調に推移した。日本経済新聞電子版は28日、「自動車への炭素繊維利用を巡って、欧州連合(EU)が規制の撤回方針を固めた」と報じた。これを受け、炭素繊維を手掛ける銘柄に買い安心感が広がったようだ。
■ヘリオス <4593> 272円 -39 円 (-12.5%) 本日終値
ヘリオス<4593>が後場急落。29日午前11時30分ごろ、一般社団法人AND medical groupから11月27日に東京地方裁判所で訴訟が提起されたと発表した。損害賠償請求で1億2000万円及び訴訟費用などを請求されており、嫌気した売りが膨らんだ。ヘリオスは原告の主張及び請求内容を精査したうえで適切に対処するとの方針を示した。AND medical groupは2024年4月9日付共同研究契約について履行遅滞及び不完全履行の状態にあるとし、債務不履行に基づく損害賠償を求める訴えを提起。両者はヘリオスが保有する技術及び培養上清の活用を目指す共同研究契約を締結していた。
■不二家 <2211> 2,561円 -97 円 (-3.7%) 本日終値
不二家<2211>が大幅反落。この日、9人組アイドルグループ「Snow Man」が「LOOK」及び不二家洋菓子店のブランドキャラクターを25年12月31日をもって卒業することになったと発表。これを受けて、販売面への影響を懸念する売りが出たようだ。
■Jフロント <3086> 2,210円 -24 円 (-1.1%) 本日終値
J.フロント リテイリング<3086>が続落。同社は前週末26日の取引終了後、26年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.8%増の3281億2700万円、最終利益は同33.4%減の246億8400万円となった。最終利益の通期計画に対する進捗率は約95%となっている。決算内容自体は想定内の結果との受け止めが多く、インバウンド需要について大丸松坂屋百貨店の免税売上高は9~11月期で前年同期比15%増と底堅く推移した。だが同社は、足もとでは中国からの訪日客数減が顕著となっており、前年実績を下回って推移していると明らかにしている。中国人観光客による消費の減少が今後の業績に及ぼす悪影響が懸念されるなか、次第に売りが優勢となった。
■アドバンスクリエイト <8798> 207円 +50 円 (+31.9%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
アドバンスクリエイト<8798>はストップ高。前週末26日の取引終了後、生命保険協会が認定する「認定代理店」に復帰したと発表しており、材料視した買いが殺到した。同社は24年9月期に債務超過となったことを理由に、認定代理店としての認定の有効性が停止されていたが、25年9月期に債務超過を解消したことを受け停止措置が解除された。生命保険協会は調査を希望した生命保険乗合代理店について「業務品質評価基準」の基本項目を全て達成した代理店を認定代理店として公表する。業務品質評価基準は消費者にとって理想的な生命保険乗合代理店として求められる取り組みを4つの視点で取りまとめており、基本項目135項目(2025年度)とより高度な項目である応用項目61項目(同)からなる。
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株探ニュース