日経VI:上昇、日銀利上げを意識
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は29日、前日比+1.90(上昇率8.73%)の23.67と上昇した。なお、高値は23.93、安値は22.95。先週末の米株式市場は主要指数が小動きで東京市場の手掛かり材料になりにくい中、今日の225先物は取引開始時点では買いが先行し、上昇して始まった。しかし、買いは続かず、取引開始後は上値の重い展開となった。こうした中、市場では、朝方に公表されたた18-19日開催の金融政策決定会合の「主な意見」を手掛かりに日銀の利上げが意識され、ボラティリティーの高まりを警戒するムードが広がり、日経VIは終日、先週末の水準を上回って推移した。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
《SK》