エヌビディアのグロック取引、競争上の動きとの指摘＝米国株個別

（NY時間15:41）（日本時間05:41）

エヌビディア<NVDA>　187.89（-2.64　-1.39%）

アナリストは、エヌビディア<NVDA>がマスク氏率いるｘＡＩが開発する「グロック」向けに大量のＧＰＵ（主にＨ１００・Ｈ２００など）を供給する取引は、推論におけるエヌビディアのポジショニングを強化する動きである可能性が高いと分析している。

この取引は、ブロードコム<AVGO>がアンソロピック向けにＴＰＵベースのシステムを製造すると発表した後に実現した。

これはクラウドサービスプロバイダーのカスタムチップが第三者に直接販売されるのをアナリストらが初めて確認した事例。

「グロックの経営陣は以前、ＴＰＵプロジェクトに携わっていたため、グロックのＬＰＵアーキテクチャはＴＰＵのそれと類似している可能性が高いと考えている」とアナリストらは述べている。

「エヌビディアがグロックの技術をさらに発展させることで、同社の能力は大量推論顧客にとってより魅力的になり、クラウドサービスプロバイダーのソリューションよりもさらに魅力的になる可能性があると考えている。例えそれがエヌビディアのワンプラットフォームというメッセージを多少曖昧にするとしてもだ」とも語った。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース