中国、台湾周辺での軍事演習を終了
中国人民解放軍の東部戦区は、台湾周辺で実施していた軍事演習を終了した。新華社が報じた。今回の演習では、軍の統合的な共同作戦能力を検証した。
部隊は引き続き高い警戒態勢を維持するとともに、訓練と戦闘準備態勢の強化を続けており、台湾独立に向けた動きや外部からの干渉に対し断固として対処するとしている。
一方、今回の演習を巡っては西側諸国から批判が出ており、中国は強く反発している。英国はロケット弾の発射を含む2日間の軍事演習について、「台湾海峡の緊張とエスカレーションのリスクを高める」と指摘。これを受けて在英中国大使館は、台湾問題は「内政」であり、演習について「いかなる国も無責任なコメントをする権利はない」と断じた。
EUや日本、その他複数の国も中国を批判。EUは中国に対し、「自制を行使し、緊張をさらに高め得るいかなる行動も回避する」よう呼びかけた上で、「一方的に現状を変更するいかなる行動にも反対する」と述べた。
台湾外交部は、演習に懸念を表明したEU、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドに謝意を示した。
株探ニュース