話題株ピックアップ【昼刊】:稀元素、ローツェ、アドテスト
■第一稀元素化学工業 <4082> 2,130円 +400 円 (+23.1%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
第一稀元素化学工業<4082>がストップ高。株価は前週半ばのストップ高を起点に4営業日でほぼ倍化した。電材向けジルコニウム化合剤の大手だが、中国のレアアース輸出規制の思惑が警戒されるなかで同社はレアアースを使用しないセラミクス材料の開発に成功していることから、投資資金攻勢の背景となっている。昨年来貸株市場を経由した空売りが高水準だったこともあって、ショートカバーによる浮揚力も働きやすい。また、レアアース関連の先駆である東洋エンジニアリング<6330>もストップ高を演じた。東洋エンジは、海洋研究開発機構の委託で深海底からレアアース泥を回収するシステム開発に携わっていることが材料視されている。このほか「都市鉱山」から独自技術により貴金属回収を手掛ける事業を手掛けるアサカ理研<5724>も、レアメタル・レアアースのリサイクルに関する研究開発を積極推進していることを手掛かりに買い人気を際立たせている。
■ローツェ <6323> 2,726.5円 +193 円 (+7.6%) 11:30現在
9日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は42%増益」が好感された。
ローツェ <6323> [東証P] が1月9日大引け後(15:30)に決算を発表。26年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比12.7%減の233億円に減ったが、通期計画の306億円に対する進捗率は76.3%となり、5年平均の78.2%とほぼ同水準だった。
■アドバンテスト <6857> 21,755円 +1,500 円 (+7.4%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>が急動意、マドを開けて5日移動平均線を跳び越え約2カ月ぶりに2万2000円台に乗せてきた。売買代金もプライム上場銘柄で首位となるなど物色人気が加速している。また、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の主力銘柄は軒並み投資資金の攻勢が顕著だ。高市早苗首相が衆院解散の検討に入ったことが明らかとなり、これを好感する形で日経平均は先物主導で急浮上する展開となっており、指数寄与度の大きいアドテストや東エレクなどを中心に半導体セクターはリスクオンの象徴として買いを呼び込んでいる。米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が週明けに史上最高値を更新しており、これも東京市場に追い風となっている。
■ヤマト <1967> 2,308円 +149 円 (+6.9%) 11:30現在
ヤマト<1967>が3連騰し昨年来高値を更新している。前週末9日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資運用会社fundnote(東京都港区)による株式保有割合が5.10%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資信託の信託財産の運用のための保有。ただし、受益者の利益を保全するために「重要提案行使を行う」に変更する場合があるとしており、報告義務発生日は昨年12月30日となっている。
■乃村工藝社 <9716> 1,408円 +90 円 (+6.8%) 11:30現在
乃村工藝社<9716>が3日ぶりに急反発し、2020年1月以来、およそ6年ぶりの高値圏に浮上した。同社は前営業日となる9日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想の上方修正を発表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから30億円増額して1630億円(前期比8.5%増)、最終利益予想は6億5000万円増額して91億5000万円(同35.4%増)に引き上げた。大阪・関西万博でのパビリオンの制作による博覧会・イベント関連での売り上げに加え、海外ブランド店舗を手掛ける専門店関連などで引き続き売り上げが堅調に推移していることなどを踏まえた。期末一括配当予想は2円増額し42円(前期は32円)に見直した。
■東京計器 <7721> 6,780円 +410 円 (+6.4%) 11:30現在
東京計器<7721>は大幅高。SMBC日興証券が9日付で投資評価「1(アウトパフォーム)」を据え置いた上で、目標株価を5200円から7200円へ引き上げた。26年3月期第2四半期決算とその後の取材などを反映したという。防衛関連事業の売り上げ・利益水準が次に引きあがるのは29年3月期とみており、次期防衛力整備計画の議論の行方に注目したいとした。これが買い材料視されている。
■コジマ <7513> 1,246円 +67 円 (+5.7%) 11:30現在
コジマ<7513>は高い。前週末9日取引終了後、第1四半期(25年9~11月)単独決算を発表。売上高は656億6800万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は12億1100万円(同2.2倍)だった。25年10月のウィンドウズ10サポート終了に伴う買い替え需要の高まりでパソコンが伸長。携帯電話(スマートフォン)や住宅設備も伸びた。高付加価値商品の拡販に努めたことも奏功した。あわせて株主優待制度の拡充も明らかにした。年2回(基準日2月末・8月末)実施している株主優待のうち、2月末権利分について保有株数に応じた優待券の枚数を増やす。8月末権利分は現行通りの枚数で変更はない。これら発表が好感され買いを呼び込んでいる。
■トヨタ自動車 <7203> 3,577円 +189 円 (+5.6%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が続伸スタートとなったほか、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて買い優勢。高市早苗首相が衆院解散を検討していることが明らかとなり、これに伴い選挙後の積極財政への思惑が高まったことで、外国為替市場では急速に円安方向に振れている。自動車セクターは対ドル1円の円安で営業利益500億円の押し上げ効果が試算されるトヨタを筆頭に、輸出セクターの中でも為替感応度が高く、円安による輸出採算向上への期待が株価を後押しする格好となった。トヨタは2025年に6年連続で世界販売台数トップを堅持したことが明らかとなったこともあり、今月6日につけた昨年来高値3504円奪回を果たした。
■技研製作所 <6289> 2,131円 +107 円 (+5.3%) 11:30現在
技研製作所<6289>は大幅高。8日に続き再び昨年来高値を更新した。前週末9日取引終了後、第1四半期(25年9~11月)連結決算を発表。売上高は75億6200万円(前年同期比36.7%増)、営業利益は11億4800万円(同78.0%増)だった。国土強靱化を背景とした底堅い公共投資や、民間投資の持ち直しなどが追い風になった。好決算を評価した買いが集まっている。
■東京精密 <7729> 12,360円 +600 円 (+5.1%) 11:30現在
東京精密<7729>が大幅続伸し昨年来高値を更新している。引き続き半導体製造装置関連の一角として人気化していることに加えて、この日は9日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、米投資運用会社ティー・ロウ・プライス社の日本法人ティー・ロウ・プライス・ジャパンと共同保有者による保有割合が5.11%から6.53%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いも入っているようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は昨年12月31日となっている。
■クラボウ <3106> 9,360円 +400 円 (+4.5%) 11:30現在
クラボウ<3106>は続伸。英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)が9日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、クラボウ株を5.02%取得したことが判明した。保有目的は「純投資及び重要提案行為等を行うこと」とし、「持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為等を行う可能性がある」とした。報告義務発生日は2025年12月29日。これを受けて思惑的な買いが入っているようだ。
■ジーエヌアイグループ <2160> 2,566円 +100 円 (+4.1%) 11:30現在
ジーエヌアイグループ<2160>が急反発している。前週末9日の取引終了後、歯科技工物を作製するZOO LABO(川崎市多摩区)を12月29日付で子会社化したと発表しており、材料視した買いが入っている。取得価額については開示していない。ジーエヌアイによると、ZOO LABOはCAD・CAMなどを活用した歯科技工のデジタル化を積極的に進めている。ジーエヌアイはメドテック(生体材料)事業で培った知見を生かし、歯科領域のデジタル化を加速させることで、グループシナジーの最大化を図る。
■不動テトラ <1813> 2,839円 +96 円 (+3.5%) 11:30現在
不動テトラ<1813>はマドを開けて急上昇、一時2800円台半ばまで水準を切り上げ昨年10月下旬につけた2926円の上場来高値を視界に捉えている。地盤改良事業と海洋土木を主力とするが、高市政権下における国土強靱化の国策に乗る銘柄として注目度が高い。港湾や商業施設の地盤改良工事が好調で収益を牽引しており、前週末9日取引終了後に開示した26年3月期上期(25年4~9月)営業利益は前年同期比5.4倍となる20億5600万円と急拡大、これを好感する形で投資資金を呼び込んでいる。
■4℃ホールデ <8008> 1,864円 +45 円 (+2.5%) 11:30現在
ヨンドシーホールディングス<8008>が10日続伸している。前週末9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高507億9100万円(前年同期比74.0%増)、営業利益19億2000万円(同66.7%増)、純利益12億4600万円(同23.5%増)と大幅増収増益となったことが好感されている。主力のブランド事業で、女性客の支持拡大に向けたマーチャンダイジング(MD)改革や価格政策の見直に継続して取り組んだことが貢献。また、アパレル事業でデイリーファッション「パレット」の既存店の伸長と新規出店効果による売上高増加や、アスティグループの主力取引先との取り組み強化なども寄与した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高660億円(前期比43.8%増)、営業利益28億円(同42.8%増)、純利益16億円(同16.2%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、株主優待制度を変更すると発表した。26年2月末時点の株主から、従来の保有株式数区分「500株以上1000株未満」の株主の優待内容を「1000株以上3000株未満」の優待内容と同等に引き上げるとともに、27年2月末時点の株主から継続保有期間1年以上を追加する。
■メイテックG <9744> 3,673円 +66 円 (+1.8%) 11:30現在
メイテックグループホールディングス<9744>が続伸している。前週末9日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、バミューダ諸島に本拠を置く投資運用会社オービス・インベストメント・マネジメントの株式保有割合が5.22%と、新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は管理下にあるファンドの資産運用のための投資としており、報告義務発生日は昨年12月31日となっている。
■バリュエンス <9270> 1,609円 +300 円 (+22.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
バリュエンスホールディングス<9270>がストップ高カイ気配。ブランド品や貴金属などの買取・販売を行うが、足もとの業績は絶好調だ。利益採算を重視した仕入れ方針に加え、広告宣伝なども効率性を重視して利益の伸びに反映させ、会社側の期初計画を大幅に上回って推移している。前週末9日取引終了後に26年8月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の19億円から40億円(前期比2.8倍)に増額した。7期ぶりの過去最高利益更新となる見通し。好業績を背景に今期年間配当も従来計画の倍となる30円(前期実績は10円)とすることも併せて発表しており、これが物色人気を助長している。株価は前週末に長い上ヒゲで1525円の昨年来高値を形成していたが、きょうはここを通過点に一段の上値が見込まれる状況にある。
■岡本硝子 <7746> 501円 +80 円 (+19.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
岡本硝子<7746>がストップ高カイ気配。前週末9日の取引終了後、同社などが開発した深海用環境モニタリング探査機「江戸っ子1号」が、2月にかけて南鳥島沖で行われる世界初のレアアース泥採泥試験における海洋環境影響評価のモニタリングシステムとして使用されることになったと発表しており、これを好感した買いが入っている。同試験は、内閣府主導の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の枠組みのもとで推進される国家プロジェクトの一環で、日本の排他的経済水域である南鳥島沖において、水深6000メートルでの作業を想定した世界初の技術実証が行われる予定。海洋研究開発機構保有の観測船「ちきゅう」に「江戸っ子1号」シリーズから、新規製作機であるCOEDO13インチ6000メートル仕様機4台を艤装して1月11日に出航しており、資源、環境、安全保障を横断的に捉えた取り組みとして注目されている。
●ストップ高銘柄
FFRIセキュリティ <3692> 9,590円 +1,500 円 (+18.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
マイクロ波化学 <9227> 1,020円 +150 円 (+17.2%) ストップ高 11:30現在
東洋エンジニアリング <6330> 5,370円 +705 円 (+15.1%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
デルタフライ <4598> 371円 -80 円 (-17.7%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース