伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 1月18日版
週明け後に一段安なら、5万1000円まで一気に下げる可能性が出てくる
1. ドル・円は159.45円が当面の強い抵抗になる公算も
図1は、 ドル・円相場の9月から2月までの値動きです。ドル・円相場は年末へ向けて一定の流れを作ることが多く、その流れが12月、1月に止まり、その後、反転して、反対方向へ値幅の伴った動きになるパターンがよく現れています。
図1での年末へ向けた動きのスタート地点は、9月以降に年末へ向けた流れができた地点からの計測になります。
9月から10月まで円高で推移して、10月以降、年末へ向けて円安が始まるなら、10月の安値をスタート地点としています。
9月以前から年末まで円安の流れを継続しているなら、9月の安値をスタート地点としています。
12月から2月頃までの期間、一定の狭いレンジで円安、円高を繰り返している場合、横ばいと表記しています。
9月から一定の流れを作り、翌年2月頃まで円安、円高の流れが続いているなら(多少の振れは無視しています)、円高継続、円安継続と表記しています。
9月以降に年末へ向けた流れが止まった地点は、2月末までの最高値、最安値になります。
年末へ向けた流れが止まり、その後、価格は反転しますが、その際、2月末までの期間でつけた高値、安値が、図1の中の反転後に2月末までにつけた安値、高値になります。
1997年から2024年までの期間では、年末へ向けた流れが12月、1月にいったん止まって値幅を伴った反転の動きへ入っていることがわかります。反転した日はほとんどが1月中です。
2月まで一定の流れが続き、値幅を伴った調整へ入った年は2004年の一度しかありません。
図1 ドル・円相場の9月から月までの値動きのパターン

図2は、ドル・円相場の日足です。現在の円安は2025年4月から始まり、9月17日以降、円安がさらに勢いづいて年末へ向けたはっきりとした円安の流れを作っています。
日銀が緩和から引き締めへと政策転換したことで、ドル・円相場は、2024年7月3日の高値161.95円が戻り高値となって、その後、160円が強力な壁となっています。
昨年9月以降に勢いづいた円安の流れは、今年の1月14日の高値159.45円まで継続する格好になっています。1月14日は、160円を目前とした159.45円で上値を抑えられました。14日以降は16日までの期間で、上値、下値を切り下げる弱気パターンを作っています。
161.95円が超えられない壁になっているなら、(過去の値動きの経験則を考慮すれば)159.45円が昨年からの円安の終点となって、今後は値幅を伴った円高の動きへ入ると考えられます。
一方で、円安の流れを継続して159.45円を超えるなら、161.95円が通過点であることを示すサインとなって、当面、円安の流れを継続する可能性が出てきます。
図2 ドル・円相場(日足)
