話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友鉱、松井、信越化
■住友金属鉱山 <5713> 9,004円 +216 円 (+2.5%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>が4日続伸。株価は一時、初の9000円台に乗せた。金価格の上昇を受け、連日の買い人気に沸いている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で27日に金先物2月物は、前日比0.1ドル高の1トロイオンス=5082.6ドルと小幅高。この日の時間外取引では5200ドル台まで上昇し最高値を更新している。27日にトランプ米大統領が、ドル安を容認する発言をしたと報じられドルが下落。ドルの強さを示すドル指数が22年2月以来、約4年ぶりの水準に下落した。これを受け、ドルと逆相関性の強い金への買いが膨らんでいる。
■松井証券 <8628> 907円 +19 円 (+2.1%) 本日終値
松井証券<8628>が後場にプラスに転じ、2021年4月以来、およそ4年9カ月ぶりの高値圏に浮上した。28日午前11時30分に26年3月期第3四半期累計(4~12月)の単独決算を発表。営業収益が372億9300万円(前年同期比25.6%増)、純利益が110億6900万円(同30.5%増)だった。決算内容を好感した買いが入った。10月に日経平均株価が5万円台を突破し売買代金が増加するなか、株式・ETFの委託手数料が増加したほか、金利上昇を背景に預託金の運用収益も拡大した。
■エニマインド <5027> 624円 +6 円 (+1.0%) 本日終値
AnyMind Group<5027>が堅調な動き。27日の取引終了後、縦型動画広告に特化したクリエイティブ制作事業を展開するMISM(東京都渋谷区)の全株式を1月29日付で取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の子会社化により、エニマインドは縦型動画を中心としたクリエイティブの企画設計、キャスティング、制作、分析・改善までを一気通貫で提供できる体制を構築できるようになり、ソーシャルメディア上での情報接触から購買につながる一連の施策を、より高い実行力をもって支援することが可能になる。取得価額は6億4500万円。なお、26年12月期業績に与える影響は軽微としている。
■信越化学工業 <4063> 4,865円 -611 円 (-11.2%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
信越化学工業<4063>が急反落。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(4~12月)連結決算で、売上高1兆9340億円(前年同期比0.2%増)、営業利益4980億2600万円(同14.8%減)、純利益3843億2000万円(同11.1%減)と2ケタ減益となったことが嫌気された。電子材料事業において、半導体市場でAI関連が引き続き活況を呈したこと受けて、シリコンウエハー、フォトレジスト、マスクブランクスなどの半導体材料が伸長し売上高は増収となったが、生活環境基盤材料事業で塩化ビニールの北米での需要が年後半に弱含んだほか、アジアほかの海外市場で価格の低迷が続いたことが響いた。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高2兆4000億円(前期比6.3%減)、営業利益6350億円(同14.4%減)、純利益4700億円(同12.0%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、既存株主による2368万1700株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限355万2200株の売り出しを実施すると発表しており、需給面への影響を懸念した売りも出ている。売出価格は2月4日から9日までの期間に決定される予定で、個人投資家層の拡充、株式の流動性の向上と株主層の多様化によって資本コストの低減を図り、更なる企業価値向上を図ることが狙いとしている。
■日本精機 <7287> 2,449円 -211 円 (-7.9%) 本日終値
日本精機<7287>が大幅反落。27日の取引終了後、アルプスアルパイン<6770>との資本・業務提携を解消し、業務提携へ移行すると発表した。コーポレートガバナンスにおける政策保有株式の縮減の重要性が増してきていることから両社で協議を重ねた結果、資本・業務提携の解消後も業務提携の遂行に問題はないと判断したという。これに伴い、アルプスアルは保有する日精機株300万株(自己株式を除く発行済み株式の5.21%)を今後市場で売却する方針としていることから、需給面への影響を警戒した売りが出たようだ。なお、日精機も保有するアルプスアル株式260万株を順次市場で売却するとしている。
■ソシオネクスト <6526> 2,076.5円 -165 円 (-7.4%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
ソシオネクスト<6526>が大幅に3日続落。モルガン・スタンレーMUFG証券が27日、ソシオネクスの投資判断を「イコールウェート」から「アンダーウェート」に引き下げた。目標株価は2600円から2000円に減額修正している。新規量産品の粗利益率が従来製品を下回る見通しであることなどに触れたうえで、2026~27年の業績回復は緩やかなものにとどまると想定。同証券はソシオネクスの27年3月期営業利益予想を265億円から224億円に引き下げた。
■伊藤園 <2593> 2,841円 -208 円 (-6.8%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
伊藤園<2593>は大幅安。昨年来安値を更新した。27日取引終了後、26年4月期連結業績予想について純利益を160億円から10億円(前期比92.9%減)へ大幅に下方修正すると発表。これを嫌気した売りが優勢となっている。原料調達価格が想定を上回る状況のなか一部商品の価格改定を実施したものの、競争激化に伴うリベート(販売奨励金)などの増加や広告宣伝費の先行投資が重荷となり、利益を圧迫する。自動販売機事業での減損損失の計上も響く見通し。なお、売上高予想は4900億円から4950億円(同4.7%増)へ上方修正した。また、配当予想に変更はない。あわせて、4月1日付でインドに子会社を設立すると発表した。現地での事業展開を加速するため。「お~いお茶」ブランドの認知度向上を目指す。
■コメリ <8218> 3,305円 -145 円 (-4.2%) 本日終値
コメリ<8218>は大幅安で4日続落。27日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高が2991億9400万円(前年同期比1.1%増)、営業利益が206億4300万円(同0.2%増)だった。一方、同時に開示した第3四半期(10~12月)の連結決算は売上高が979億6000万円(前年同期比0.7%増)、営業利益が52億8400万円(同8.6%減)になったとしており、足もとの業況を嫌気した売りが出た。4~12月期は農業資材や夏物用品の販売が堅調に推移し増収となったほか、プライベートブランド商品の販売が伸び利益率が改善した。ただ12月は気温が下がらず、暖房用品や除雪関連商品、秋冬のラグなどインテリアが低調に推移した。
■Genky <9267> 4,135円 -160 円 (-3.7%) 本日終値
Genky DrugStores<9267>は大幅続落。27日取引終了後、1月度の月次営業速報を発表。既存店売上高は前年同月比1.4%減となった。前月まで続いたプラス基調から一転マイナスとなったことから、これが嫌気されたようだ。全店ベースでは同5.7%増だった。なお、同時に発表した上期(25年6月21日~12月20日)連結決算は、売上高が1092億6100万円(前年同期比10.6%増)、営業利益は57億1700万円(同24.4%増)と好調だった。新規出店や商品施策などが奏功した。
■トヨタ自動車 <7203> 3,347円 -112 円 (-3.2%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>やSUBARU<7270>、マツダ<7261>が売られるなど、自動車株が軟調に推移。27日のニューヨーク市場で、ドル円相場は一時1ドル=152円10銭までドル安・円高に振れた。日米当局による為替介入の警戒感がくすぶるなか、トランプ米大統領が同日、ドル安容認と受け止められる発言を行ったことを受け、ドルが主要通貨に対して下落した。自動車株に対しては円高の急激な進行を受け、為替差益による業績押し上げ効果に対する高い期待が後退する格好となり、売り圧力を強める形となった。
株探ニュース