話題株ピックアップ【夕刊】(2):THK、アスクル、三菱重
■THK <6481> 4,482円 +142 円 (+3.3%) 本日終値
THK<6481>が反発、一時227円高の4567円まで買われる場面があった。直動案内機器の世界トップメーカーで自動車向けのほか、半導体製造装置関連などで高水準の需要を獲得している。ここ日米で半導体セクターが再び物色対象となるなか、同社もその周辺企業としてマーケットの視線を浴びている。株価は年初から下値切り上げ波動が鮮明で、陽線の多さから機関投資家の実需買いが継続的に流入した可能性を示唆している。そうしたなか、28日付でモルガン・スタンレーMUFG証券が同社株の目標株価を従来予想の4500円から4800円に引き上げ、投資判断を「オーバーウエート」継続としており、これが株価の刺激材料となっている。カタリストとなり得るポイントとしては、同社の26年12月期決算に向け半導体関連の強気コメント、半導体関連の回復及び構造改革効果から新年度ガイダンスが大幅増益で発表される可能性、輸送用機器事業の構造改革に関する発表の可能性、の3つを挙げている。
■アスクル <2678> 1,388円 +42 円 (+3.1%) 本日終値
アスクル<2678>が急反発。同社は28日の取引終了後、ランサムウェア感染によるシステム障害の影響により開示が遅れていた26年5月期第2四半期累計(5月21日~11月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.3%減の2087億2500万円、営業損益は29億9500万円の赤字(前年同期は60億2800万円の黒字)、最終損益は66億1200万円の赤字(同37億3900万円の黒字)となった。システム障害の発生を受け「ASKUL」や「LOHACO」での受注を一時的に停止し、対応費用を特別損失に計上。通期の業績・配当予想は取り下げた。あわせて1月度(25年12月21日~26年1月20日)の月次業績を公表。売上高はASKUL事業が前年同月比30.4%減、LOHACOが99.6%減となり、合計では38.2%減となった。合計での減収率は12月の75.0%減から大きく改善している。更に同社は、過去最大規模の販促策を実施し、顧客数の回復に取り組む方針も示している。一連の発表を受け、いったん悪材料出尽くしと受け止めた買いが優勢となっている。
■コスモHD <5021> 4,553円 +131 円 (+3.0%) 本日終値
コスモエネルギーホールディングス<5021>が強含み。同社はきょう、グループのコスモエコパワーがNEC<6701>とコーポレートPPA(需要家が再生可能エネルギー発電事業者と直接、または仲介事業者を通じて電力購入契約を締結し、環境価値を調達する仕組み)を締結したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。このPPAでは、コスモエコパワーが運営する中紀ウィンドファームから供給される風力発電由来の環境価値をNECに提供。今回のPPA締結により、これまでの取り組みとあわせてNECのデータセンターで消費される電力の約50%が再生可能エネで賄うことが可能になる見込みだとしている。
■SBIIG <7326> 2,170円 +56 円 (+2.7%) 本日終値
SBIインシュアランスグループ<7326>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、26年3月期の連結業績予想について、経常収益を1310億円から1360億円(前期比14.8%増)へ、純利益を25億円から28億円(同40.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を40円から45円(前期23円)へ引き上げたことが好感された。損害保険、生命保険、少額短期保険の全ての事業で保有契約件数が堅調に増加したことが経常収益と利益を押し上げた。なお、同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算速報は、経常収益1048億7200万円(前年同期比19.4%増)、純利益29億200万円(同55.3%増)だった。
■ラクスル <4384> 2,035円 +47 円 (+2.4%) 本日終値
ラクスル<4384>が後場急伸し、昨年来高値を更新。投資運用業のエムワイアルファマネジメント香港アドバイザーズがきょう午後0時8分ごろ、関東財務局へ大量保有報告書を提出した。新たにラクスルの株式について5%を超えて保有していることが明らかとなり、需給思惑的な買いが集まっている。大量保有報告書によると、保有割合は5.08%。報告義務発生日は1月28日。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。
■INPEX <1605> 3,434円 +79 円 (+2.4%) 本日終値
INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>が堅調。原油価格が上昇するなか、見直し買いが流入した様子だ。28日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比0.82ドル高の1バレル=63.21ドルと上昇。昨年9月下旬以来、4カ月ぶりの水準に値を上げた。トランプ米大統領が28日、イランに対して核開発の制限を巡る交渉に応じるよう求めたことで地政学リスクが上昇した。また、米エネルギー情報局(EIA)が同日に発表した週間の原油在庫は予想に反して減少し需給引き締まりも意識された。
■KOA <6999> 1,481円 +33 円 (+2.3%) 本日終値
KOA<6999>は大幅反発し約3カ月ぶりに昨年来高値を更新した。28日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を694億円から714億円(前期比11.4%増)へ、営業利益を29億8000万円から37億1000万円(同3.2倍)へ、純利益を21億5000万円から34億1000万円(同13.1倍)へ上方修正したことが好感された。日本、中国並びにその他アジア地域において従来予想を上回る業績で推移していることに加えて、為替の円安影響などもあり売上高の増加と利益水準の改善が進んでいることが要因としている。また、第4四半期の想定為替レートを1ドル=147円から154円へ見直したことも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高530億8900万円(前年同期比11.2%増)、営業利益31億300万円(同5.5倍)、純利益31億6200万円(同6.7倍)だった。在庫調整の影響を受けていた産業機器向け需要が回復したことに加え、中国を中心とした自動車向けやアジアのデータセンターなどのAI関連機器向けの需要が堅調だった。
■SBIリーシ <5834> 6,100円 +130 円 (+2.2%) 本日終値
SBIリーシングサービス<5834>が後場プラス圏に急浮上。午前11時30分ごろに26年3月期の連結業績予想について、売上高を626億円から630億円(前期比50.3%増)へ、営業利益を82億円から94億円(同39.7%増)へ、純利益を48億円から56億5000万円(同28.7%増)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末配当予想を165円とし年間配当予想を215円(前期170円)としたことが好感された。日本型オペレーティングリースの商品の一つであるJOLCO商品が、大口投資家へのアプローチの強化や投資家にとって経済性の良い品ぞろえを強化したことなどが奏功し計画を上回る見通しであることに加えて、円ドルレートが当初見込んでいたほどの大きな変動がなく、為替変動に伴う単価調整などの為替関連コストを抑えられていることなどが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高496億700万円(前年同期比53.7%増)、営業利益79億7700万円(同65.1%増)、純利益50億500万円(同62.0%増)だった。また同時に、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。
■三菱重工業 <7011> 4,528円 +94 円 (+2.1%) 本日終値
三菱重工業<7011>が一時4.5%高、川崎重工業<7012>も4%近い上昇をみせたほか、東京計器<7721>、日本アビオニクス<6946>、放電精密加工研究所<6469>など防衛関連に位置付けられる銘柄群が総じて強い動きをみせている。ここ半導体セクターへの買いが目立っている間、防衛関連は放置される状態にあった。市場では「目先は半導体の主力株がアドバンテスト<6857>などを除き調整局面に入っており、投資資金がリターンリバーサル狙いで防衛関連にシフトしてきた」(中堅証券ストラテジスト)という指摘がある。これは理由なき循環物色の一環と捉えられるが、総選挙で自民党単独過半数確保の可能性が報じられるなか、防衛関連株は高市トレードの復権を暗示するものでもある。このほか、「金や銀など貴金属市況の急騰が続いていることを考慮すると世界的にキナ臭さも漂う。(目先防衛関連への資金シフトは)地政学リスクを意識した要素もあるのではないか」(ネット証券マーケットアナリスト)という声も聞かれる。
■フィットイージー <212A> 2,471円 +28 円 (+1.2%) 本日終値
フィットイージー<212A>が堅調に推移。29日午前10時ごろ、中国新聞社(広島市中区)とフランチャイズ契約を締結したと発表しており、材料視した買いが入った。中国新聞社は広島を中心とするブロック紙「中国新聞」を発行している。出店は2026年中を予定。中国新聞社は地域でのネットワークを生かした利便性の高い場所への出店や、情報発信力を活用した地域密着型マーケティングの推進に取り組む。
株探ニュース