話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレデバ、豊田合、高島屋
■東エレデバ <2760> 3,650円 +265 円 (+7.8%) 本日終値
東京エレクトロン デバイス<2760>が5日ぶりに急反騰。2日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高が1467億1600万円(前年同期比9.5%減)、営業利益が63億600万円(同28.8%減)、最終利益が50億3000万円(同9.8%減)だった。第3四半期(10~12月)は売上高が504億7200万円(前年同期比0.2%増)、営業利益が27億4500万円(同7.0%増)、最終利益が24億5000万円(同93.1%増)になったとしており、足もとの業況を評価した買いが入った。4~12月期累計は半導体及び電子デバイス事業が大幅な減収減益になった。産業機器向けで主にプロセッサーとアナログICが減少した。一方、半導体需要は緩やかな回復傾向を見せており、半導体及び電子デバイス事業における10~12月期の受注高は前年同期比36.1%増の水準。また、同期間において半導体やソフトウェアなどの設計・開発を行う持ち分法適用関連会社だったカナダのファイダス・システムズ社の全株式を譲渡したことに伴い特別利益として投資有価証券売却益10億6600万円を計上した。
■豊田合成 <7282> 4,497円 +323 円 (+7.7%) 本日終値
豊田合成<7282>が後場一段高。昨年来高値を更新した。同社は3日、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。あわせて通期の業績予想を上方修正した。今期の最終利益予想は従来の見通しから100億円増額して530億円(前期比45.9%増)と2期ぶりの最高益更新を計画しており、評価されたようだ。売上高予想は900億円増額して1兆1400億円(同7.6%増)に修正した。顧客の生産台数の増加や為替影響などを加味し、業績予想に反映した。4~12月期の売上高は8306億1800万円(前年同期比5.5%増)、最終利益は438億9300万円(同36.0%増)となった。
■高島屋 <8233> 2,148.5円 +146.5 円 (+7.3%) 本日終値
高島屋<8233>が4連騰。昨年来高値を連日で更新。2日の取引終了後、1月度の国内百貨店売上速報を開示。合計で前年同月比6.7%増となった。対中関係が悪化するなかで百貨店全般に訪日中国人客の購買金額の減少による影響が懸念されていたが、増収となったことを好感した買いが入ったようだ。1月7日に営業を終了した堺店を除く既存店ベースでは同7.4%増。免税売上高は同18.9%減となった。国内顧客に関しては気温の低下に伴いコートなど冬物衣料に動きがみられたほか、食料品が堅調に推移した。
■アンリツ <6754> 2,315円 +156 円 (+7.2%) 本日終値
アンリツ<6754>が大幅続伸。同社は2日、自社の自動車緊急通報システム「Hybrid eCall」評価ソリューションが欧州技術認証を取得したと発表。これが材料視されたようだ。Hybrid eCallは、4G(LTE)による高速通信と、従来の2Gや3Gなどの低速通信を組み合わせ、通信環境に応じて最適な通信方式を自動的に選択し、途切れない緊急通報を実現する技術。認証に準拠した評価ソリューションにより、自動車メーカーや部品メーカーは、Hybrid eCallシステムの導入をより効率的かつ確実に進めることが可能になるという。また、同社はきょう、世界初となる透過型NIR(近赤外線分光法)を用いて錠剤内部を非破壊で全数検査するNIR錠剤検査装置「Ariphas(アリファス)」の一般販売を開始したことを明らかにしている。
■JR東海 <9022> 4,640円 +312 円 (+7.2%) 本日終値
JR東海<9022>が大幅に4日続伸し、2019年11月以来、6年3カ月ぶりの高値圏で推移。2日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しており、株価の支援材料となった。今期の売上高予想は従来の1兆9370億円から1兆9690億円(前期比7.5%増)、最終利益予想は4800億円から5020億円(同9.5%増)に見直した。4~12月期の売上高は1兆5141億5200万円(前年同期比10.7%増)、最終利益は4592億3200万円(同21.9%増)となった。大阪・関西万博が閉幕した後も、東海道新幹線は前期を上回る利用状況が続いているとし、4~12月期の運輸収入が前年同期比で12%増となった。通期の業績予想においても運輸収入の見通しを増額した。
■アドバンテスト <6857> 26,030円 +1,725 円 (+7.1%) 本日終値
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連大手がカイ気配スタートで急速なリバウンドに転換。前日に半導体セクターは軒並み売り込まれ全体相場の下げを助長したが、きょうは真逆の展開でリスクオンの様相を強めている。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>こそ安かったが、半導体メモリー大手のサンディスク<SNDK>やマイクロン・テクノロジー<MU>をはじめ半導体関連株が総じて上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発した。これを受けて東京市場でもリスク許容度の高まった海外投資資金などによる買い戻しの動きを誘発した。特にアドテストは日経平均株価への影響度で群を抜いており、指数押し上げ効果を発揮した。
■エクサウィザーズ <4259> 785円 +47 円 (+6.4%) 本日終値
エクサウィザーズ<4259>が3連騰で上値指向が鮮明。前日は商い急増のなか一時80円高の796円まで駆け上がった後に売り圧力が強まり、長い上ヒゲ形成となったが、きょうは仕切り直しの買いを引き寄せた。2日取引終了後、関西電力<9503>が策定した「関西電力送配電DX戦略2026」の取り組みで包括的な支援を行っていることを開示した。組織文化の醸成、デジタル人財の育成、AIエージェント環境構築の3領域で事業変革に伴走する計画で、これが株価を改めて刺激している。
■ヨコオ <6800> 2,280円 +133 円 (+6.2%) 本日終値
ヨコオ<6800>が反発。同社はきょう、ヴァレンシア(神戸市)が提供するレンタカーやシェアカー向けのサービスシステムに、自社の第3世代遠隔鍵開閉システムが初めて採用され、早ければ4月からサービス提供が開始される予定だと発表。これが株価を刺激したようだ。遠隔鍵開閉システムは、車両の鍵を使用することなくスマートフォンなどからの操作で、車両の鍵開閉を行うことができる装置。第3世代は従来モデルに比べて小型・軽量化を実現し、搭載スペースが限られた車両にも搭載できるという。
■安田倉庫 <9324> 2,335円 +135 円 (+6.1%) 本日終値
安田倉庫<9324>が後場終盤に上げ幅を拡大し昨年来高値を更新。午後3時ごろに26年3月期の連結業績予想について、売上高を780億円から800億円(前期比6.5%増)へ、営業利益を37億円から42億円(同19.5%増)へ、純利益を33億円から60億円(同2.1倍)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を29円から39円へ引き上げ年間配当予想を68円(前期35円)としたことが好感された。前期に新設した物流施設及び不動産施設が計画を上回る稼働率で推移していることに加えて、キッティング業務、運送業務、国際輸送業務で堅調に需要を取り込むことができていることが要因。また、IT化・物流DXの推進による業務の効率化や生産性の向上、コスト構造改革の進展に伴う営業原価、販管費・一般管理費などの圧縮も奏功する。更に、保有する投資有価証券の一部売却や、保有不動産の売却などにより特別利益を計上することも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高603億6400万円(前年同期比9.3%増)、営業利益33億9800万円(同32.4%増)、純利益30億5200万円(同48.3%増)だった。
■みずほFG <8411> 6,961円 +401 円 (+6.1%) 本日終値
みずほフィナンシャルグループ<8411>が急反発。同社は2日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。純利益は前年同期比19.2%増の1兆198億9000万円となった。4~12月期として純利益は初の1兆円台となったほか、通期計画に対する進捗率は90%と高水準となった。加えて自社株取得枠の拡大も発表しており、業績と株主還元姿勢を評価した買いが集まっている。日銀による政策金利の引き上げを背景に資金利益が増加したほか、非金利ビジネスが好調に推移。市場部門も着実に伸長した。みずほFGはあわせて、自社株の取得株式数の上限を6500万株(昨年末時点の自己株式を除く発行済み株式数の2.6%)、取得総額の上限を3000億円に拡大した。従来は取得総数6000万株、取得総額2000億円を上限としていた。取得期限は2月28日から3月31日に変更。また取得した自社株を消却する予定日については3月23日から4月22日に見直した。
株探ニュース