クアンタムスケープ、決算受け大幅安 予想以上にコストがかさむ見通しを示す=米国株個別
(NY時間14:26)(日本時間04:26)
クアンタムスケープ<QS> 7.89(-0.94 -10.60%)
次世代電池技術のクアンタムスケープ<QS>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、EBITDA、営業損益とも赤字だったものの、予想ほどではなかった。
ただ、株価は冴えない反応。2026年は予想以上にコストがかさむ見通しを示したことが嫌気されている。より低コストの次世代バッテリーでEVの電動化拡大を支える大きな機会があるが、その実現には多額の投資が必要となる。
2026年の設備投資は4000-6000万ドルを見込んでおり、25年の3620万ドルから増加する見通し。予想は4620万ドルだった。
同社はカリフォルニア州サンノゼの施設で稼働を開始したパイロット生産ライン「イーグルライン」を通じて生産拡大を図る計画。アナリストは「フォルクスワーゲンとの提携にとって、このラインは重要な検証ポイントになる」と指摘している。このラインは、全固体電池の実証にも役立つ見通し。
しかし、別のアナリストは懐疑的な姿勢を崩していない。「2026年目標は昨年よりも曖昧で、何をもって達成とするのか理解しにくい」と述べいる。
同社は生産拡大能力の実証に加え、エネルギー貯蔵分野など新市場への進出も計画。データセンターやロボティクスなどの分野におけるエネルギー貯蔵需要に対し、「われわれの技術は魅力的かつ独自の解決策になり得る」と強調した。
(10-12月・第4四半期)
・EBITDA(調整後):6330万ドルの赤字(予想:6620万ドルの赤字)
・1株損益:0.17ドルの赤字
・営業損益(調整後):7910万ドルの赤字(予想:8810万ドルの赤字)
【企業概要】
EVやその他の用途向けに次世代電池技術を独自に開発する。リチウム金属固体電池技術で、現在のリチウムイオン電池よりも高いエネルギー密度・長寿命・急速充電・高い安全性の提供を目指し、他社との協業で、EV向けに実証・商業化に取り組む。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース