大型株のアクティブ型投資信託、2007年以来の好成績
米大手証券のストラテジストによると、株式市場の上昇が大型のIT・ハイテク株以外にも広がる中、今年に入りベンチマークを上回る成績を上げている大型株のアクティブ型投資信託の割合が2007年以来の高水準となっているという。
年初来で57%のファンドがベンチマーク(S&P500)を上回っている。これは2007年以降の平均である37%を大きく上回る水準で、同ストラテジストはその一因として超大型のIT・ハイテク株のリターン低迷を挙げている。
「投資家は今年、景気循環の加速見通しやAIによる破壊的変化の中での勝者と敗者といった、様々なマクロおよびミクロの要因を消化している」と指摘。「こうしたテーマにより、過去数年に渡り指数を押し上げてきた一握りの銘柄以外にも、株式市場のリターンが広がっている」と述べた。
今年に入りマグニフィセント7のパフォーマンスが振るわないことが、伝統的にアクティブ運用である投資信託にとって好機となっているという。
同ストラテジストはまた、ソフトウエア株へのエクスポージャーを幅広く引き下げたことが、最近の市場混乱からのリターン防御に繋がっているとも指摘した。
もっとも、銘柄選択の重要性は依然として高いとも指摘。大型株コア型では65%、大型株グロース型では60%がベンチマークを上回る一方、バリュー型ではその割合は42%に留まる。また、アクティブ型からパッシブ型への資金シフトは続いているものの、年初来で米国株アクティブETFに310億ドルの資金流入が見られる点は例外だとした。
投資信託は金融株と資本財(産業セクター)を最もオーバーウエートとしており、ITセクターを最もアンダーウエートとしている。現金比率は1.1%まで低下し、過去最低水準となった。
今回の分析は、合計で4.1兆ドルの株式資産を運用する524本の大型株アクティブ型投資信託の四半期末時点のポジションを対象としている。
株探ニュース