ウォルマートが決算 時間外の下落から上昇に転じる=米国株個別
(NY時間09:57)(日本時間23:57)
ウォルマート<WMT> 129.09(+2.47 +1.95%)
ウォルマート<WMT>が時間外の下落から上昇に転じている。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、米既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、市場はガイダンスを嫌気し、時間外で株価は下落していた。同社は、第1四半期、27年度通期とも予想を下回る1株利益の見通しを示した。
ただ、通常取引に入るとプラスに転じている。投資家の関心が同社の弱い業績見通しから、ウェブトラフィックの伸びへと移ったことが要因。同社はAIによる恩恵の方が悪影響よりも大きいとの見方が改めて意識され、AI関連株への投資妙味を後押ししている。
決算後の説明会で経営陣は、米国のeコマース売上が27%増加したと改めて説明。予想の19.8%を上回る伸びで、実店舗網と大規模なAIモデルの統合が進んでいることを強調した。
同社は、競合他社に先行するためにAI投資を最近強化しており、先月にはアルファベット<GOOG><GOOGL>と提携し、グーグルのジェミニ・プラットフォーム上でAI強化型ショッピングを提供すると発表している。投資家は、ウェブトラフィックの増加が取引件数の拡大につながるとの期待を強めた模様。
同社は例年、年初は保守的なガイダンスを示し、その後に引き上げる傾向がある。レイニーCFOは、雇用の鈍さや貿易の不確実性を挙げ、「今後はより正常化した価格環境に近づく」とし、「関税によるインフレはピークに達したか、到達しつつある」と述べた。
同社は、米売上の約6割を占める食料品など必需品を軸に市場シェアを拡大。低価格戦略に加え、迅速配送や中古のプラダバッグ、フェンダーのギターなど幅広いオンライン商品で富裕層にも訴求。広告や会員事業が利益成長を支えている。
(11-1月・第4四半期)
・米既存店売上高(ガソリン除く):4.6%(予想:4.3%)
サムズクラブ(ガソリン除く):4.0%(予想:4.4%)
・1株利益(調整後):0.74ドル(予想:0.73ドル)
・売上高:1906.6億ドル 5.6%増(予想:1905.8億ドル)
・米eコマース売上高:27.0%増(予想:19.8%増)
・サムズクラブeコマース売上高:23%増(予想:15%増)
・営業利益(調整後):85.7億ドル(予想:85.5億ドル)
(2-4月・第1四半期予想)
・1株利益(調整後):0.63~0.65ドル(予想:0.69ドル)
・売上高:3.5~4.5%増
(27年通期見通し)
・1株利益(調整後):2.75~2.85ドル(予想:2.97ドル)
・売上高:3.5~4.5%増
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース