【杉村富生の短期相場観測】 ─HALO投資に沿う厳選9銘柄!
「HALO投資に沿う厳選9銘柄!」
●海外投資家は高市政権を評価、強力参入!
講演会などにおいて「昔は……」と切り出すと、「古くさい」と拒絶され、数字を並べ立てると、「頭が痛くなる」と嫌われる。まあ、評論家稼業は因果な“商売”といえなくもない。振り返ると、1980年代の東京市場は国内投資家が主役のマーケットだった。海外投資家の存在感が乏しく、米国市場、為替などに気をつかう必要がなかった。投資尺度を含め、国際ルールを無視できた時代である。
それがいまや、どうか。「極端な」と形容されるほどの海外投資家主導(委託売買代金シェアの6~7割)のマーケットになっている。当然、NY市場、 NASDAQ市場、為替(円・ドル)の動向に大きな影響を受ける。地政学上のリスクも重要だ。最近はイラン情勢、レアメタル紛争、トランプ関税(国際緊急経済権限法→IEEPAに基づく)執行の最高裁判断などが気掛かり材料になっている。
海外投資家は日本株に強気だ。今年に入って1月第1週~2月第2週に、現物を3兆8637億円買い越している。国際マネーはエヌビディア<NVDA>などアメリカ巨大IT企業(ビッグテック)に対する一極集中投資を是正し、多極分散路線にシフトしている、と思う。そのターゲットが東京市場なのは間違いないだろう。
実際、「アンソロピック騒動」のダメージがあって、S&Pソフトウエア・サービス指数が急落、マグニフィセント・セブン(アメリカ市場の時価総額上位7社)の時価総額はこの1カ月間に、3332.4兆円→3150.5兆円と、182兆円減少した。アメリカ市場では明らかに、資金シフト(ハイテク系→非ハイテク系)が起こっている。
日本は圧倒的な支持率の高市政権が誕生、高圧経済(財政出動、成長戦略など)を断行できる状況にある。政治が安定し、インフレ歓迎(デフレ克服)、緩やかな利上げ、本心は円安容認など、先進国では異質な国である。海外投資家の買いは中・長期的にこれらを評価し、小泉構造改革(35兆円の買い越し)、アベノミクス(同25兆円)を上回るスケールになろう。
●国際マネーは地域分散、非ハイテク系に!
物色面はどうか。日本市場では引き続いて、フィジカルAI(人工知能とロボティクスの融合)関連のファナック <6954> [東証P]、安川電機 <6506> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ナブテスコ <6268> [東証P]などはポートフォリオの“核”だろう。ただ、短期的には全般相場(調整)に引きずられる。押し目待ちの状況になる。
3~4月相場では「HALO(Heavy Asset Low Obsolescence)」投資戦術を提案したい。これはハイテク系にこだわらず、かつAI代替のリスクが小さい国民生活に必要不可欠の企業(成熟産業)を狙おう、との作戦だ。食品、建設、鉄道、小売り、電力、海運、造船、上下水道(社会インフラ)などが該当する。
具体的にはまず、ロボットスーツのCYBERDYNE <7779> [東証G]はどうか。2016年6月には2629円の高値がある。次は急動兆の東京衡機 <7719> [東証S]だ。子会社の東京衡機試験機は原子力関連ビジネスを手掛けている。この2銘柄は業績面ではいまひとつだが、岡本硝子 <7746> [東証S]だってそうじゃないか。
このほか、ペットブームに乗るアニコム ホールディングス <8715> [東証P]、中堅企業の事業承継(M&A)を武器に急成長を続けているセレンディップ・ホールディングス <7318> [東証G]、西友を買収し、全国展開を進めている西日本地盤のトライアルホールディングス <141A> [東証G]などに注目できる。
さらに、逆行高のスタンドオフ防衛の本命的存在の日本アビオニクス <6946> [東証S]、港湾クレーンや深海 レアメタル採掘、造船など切り口多彩の三井E&S <7003> [東証P]、思惑妙味の玉井商船 <9127> [東証S]がある。化粧品・美容家電のAiロボティクス <247A> [東証G]は出直りの構えをみせる。
2026年2月20日 記
株探ニュース