マグ7、2026年に入り様相が一変 特に問題視はFCFへの圧迫=米国株個別
(NY時間10:58)(日本時間00:58)
アップル<AAPL> 266.91(+2.33 +0.88%)
マイクロソフト<MSFT> 385.86(-11.38 -2.86%)
アマゾン<AMZN> 204.07(-6.04 -2.87%)
アルファベットC<GOOG> 313.01(-1.89 -0.60%)
アルファベットA<GOOGL> 312.87(-2.12 -0.67%)
テスラ<TSLA> 400.95(-10.87 -2.64%)
メタ<META> 645.22(-10.44 -1.59%)
エヌビディア<NVDA> 190.38(+0.56 +0.30%)
近年の相場を史上最高値へ押し上げてきたマグニフィセント7は、2026年に入り様相が一変している。7銘柄のうち5銘柄が年初来で下落し、マイクロソフト<MSFT>は約18%安、テスラ<TSLA>とアマゾン<AMZN>も8%超下げた。アルファベット<GOOG><GOOGL>はほぼ横ばい、エヌビディア<NVDA>も1%高に留まる。関連のETFであるラウンドヒル・マグニフィセント7<MAGS>は約6%下落。
背景には、AI向け巨額設備投資の拡大と、それに見合う利益成長を維持できるのかという懸念がある。AIモデルの急速な進化や競争激化もボラティリティを高めている。
特に問題視されているのはフリーキャッシュフロー(FCF)への圧迫。アルファベット、アマゾン、メタ、マイクロソフトの4社は今年合計で約7000億ドル(約108兆円)を投資する見込みで、前年から約60%増加。一方、昨年の4社合計のFCFは2000億ドルと前年の2370億ドルから減少した。
マイクロソフトはデータセンター投資でFCF横ばいの見通し、アマゾンも四半期のFCFが大幅に減少しており、アルファベットも来年の設備投資は倍増を見込んでいる。資金はハイパースケーラーからエヌビディアやブロードコム<AVGO>などインフラ企業へ流れているとの指摘もある。
利益面も減速気味で、大手ITの1株利益の伸びは前年比26.6%と2023年初以来の低水準。株価のバリュエーションは予想ベースの株価収益率(PER)で25倍へと調整している。足元の決算は概ね予想を超える内容ではあるものの、クラウドの成長鈍化や高水準の設備投資が嫌気されている。
市場はAI投資の成果を見極める段階に入っており、それに伴って景気循環株への資金シフトも進行。一部のアナリストはIT・ハイテク株の投資判断を引き下げるなど、強気一辺倒の姿勢は後退している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース