プライベートクレジットのデフォルト率、最悪シナリオで最大15%との見方
数週間前にアナリストがプライベートクレジット市場におけるデフォルトの最悪シナリオを示していたが、その見通しはさらに厳しさを増している。ストラテジストは現在、プライベートクレジットのデフォルト率が最大で15%に急上昇する可能性があると指摘している。これは同ストラテジストが1カ月足らず前に公表した従来予想を2%ポイント引き上げた形だ。
当初のレポートでは、AIが企業の間で急激な事業環境の破壊を引き起こした場合、米国のプライベートクレジット市場でデフォルト率が最大13%に急上昇する可能性があると警告していた。
しかし、AIが米経済を根底から揺るがすとの懸念がここ数週間で強まる中、見方は一段と弱気に傾いている。前日のレポートによると、より明確なカタリストとして、急速かつ深刻なAIによる混乱を考慮したという。
こうした事態への懸念はここ数日で強まっている。AIが世界経済の様々な分野に及ぼし得る潜在的なリスクについてまとめたシトリニ・リサーチ社のレポートを受けて、週明けの米国株式相場は下落していた。その数日前には米オルタナティブ資産運用会社ブルー・アウル・キャピタル<OWL>がプライベートクレジットファンドの一つについて償還を恒久的に停止し、とりわけソフトウエア企業向けを中心とする直接融資業者の融資に対する不安が高まった。
ストラテジストは「最も深刻なリスクは特定セクターのショックが連鎖的なデフォルトを引き起こすことだ」と警告。「IT分野はAI導入や急速な投資縮小による混乱に対して特に脆弱だ」とした。
またレバレッジドローンやハイイールド債についてもデフォルトリスクが高まるとみており、最悪シナリオではそれぞれ最大6%と10%に達すると予想。前回の最大4%と8%から引き上げた。
株探ニュース