HP、決算受け下落 メモリーコスト上昇が圧迫=米国株個別
(NY時間09:43)(日本時間23:43)
HP<HPQ> 17.83(-0.37 -2.03%)
HP<HPQ>が下落。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスを嫌気しており、第2四半期の1株利益が予想を下回ったほか、通期の見通しも維持している。物足りない内容となったようだ。
米国の通商関連に伴う追加コストおよびその緩和策を織り込み、26年度の1株利益とフリーキャッシュフロー(FCF)はレンジ下限付近になるとの見通しも示した。パークヒルCFOは、「メモリーコスト上昇など不確実性の高い環境下で見通しを据え置いたが、予想レンジ下限に近づく可能性があるとしつつ、逆風への対応に注力する」と述べていた。
同社は北米向けの多くの生産拠点を中国以外へ移管し、米国の関税影響を緩和してきた。一方、AI機能搭載PCへの買い替え需要が進む中、メモリ不足に伴う価格上昇が重しとなっている。そのため第1四半期の営業利益率は6.9%と予想を下回った。価格引き上げや調達先の多様化、メモリ使用量を抑えた製品設計などで対応しているという。
アナリストは「ガイダンスはPC需要の軟化やマージン悪化を背景に、下期の利益が一段と弱含むことを示唆している。同社およびPC業界がDRAM価格の急騰と供給ひっ迫に直面している中での動き」と指摘。
一方、別のアナリストからは「メモリー価格上昇によるマージン圧迫に直面しているが、投資家の多くはこのリスクを十分に織り込んでいた。1株利益の見通しの未達幅は大きくはなく、売上高の勢いは健全。バリュエーションは非常に割安だ」との見方が示されている。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.81ドル(予想:0.77ドル)
・売上高:144.4億ドル 6.9%増(予想:139.0億ドル)
パーソナルシステムズ:102.5億ドル(予想:97.6億ドル)
プリンティング:41.9億ドル(予想:41.4億ドル)
・営業利益率(調整後):6.9%(予想:7.4%)
・FCF:1.75億ドル
(2-4月・第2四半期予想)
・1株利益(調整後):0.70~0.76ドル(予想:0.75ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.90~3.20ドルを維持(予想:3.00ドル)
・FCF:28.0~30.0億ドルを維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース