話題株ピックアップ【夕刊】(1):ジーエヌアイ、ホトニクス、大王紙
■ジーエヌアイグループ <2160> 3,185円 +145 円 (+4.8%) 本日終値
ジーエヌアイグループ<2160>が切り返し急。同社は3日、連結子会社のジャイア・セラピューティクス<GYRE>が、ジーエヌアイの連結子会社である米カルジェンを完全子会社化することで合意し、買収契約を締結したと発表。グループ企業の事業拡大を期待した買いが入ったようだ。統合後のジャイア・セラピューティクスは米国と中国を拠点として、創薬から製造、商業化までを網羅する完全統合型バイオ医薬品企業となり、炎症性疾患やがん、疼痛など複数の治療領域をカバーすることになる。子会社化は全額株式交換による買収となり、取引価額は約3億ドルの見込み。2026年第2四半期初頭の完了を予定する。
■浜松ホトニクス <6965> 2,143円 +79.5 円 (+3.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
浜松ホトニクス<6965>が続急騰。上げ足を一気に加速し2月25日につけた昨年来高値2115円をマドを開けてクリア。寄り後も上値を伸ばし、2300円台半ばまで水準を切り上げ大陽線を形成するなど物色人気の強さを際立たせている。光電子増倍管で世界シェア9割を誇り、生成AI市場の急拡大を背景とした世界的なAIデータセンターの新設・増設ラッシュを追い風に、非破壊検査装置向けX線光源でAIサーバーの基板検査需要などを獲得している。更にレーザー核融合発電の研究開発でも先駆しており、昨年7月には大阪大学発の核融合スタートアップと協業し、大出力レーザーの長時間連続照射で世界初の成功を収めたことを発表している。市場では内閣府が策定する核融合の官民投資ロードマップにおいて、同社はキーカンパニーに位置するとの見方が強い。なお、世界的な資産運用会社ブラックロックの日本法人であるブラックロック・ジャパンが純投資目的で同社株を買い増し、直近で発行済み株式数の5%超(共同保有)を保有していることが明らかとなっている。
■大王製紙 <3880> 1,198円 +35 円 (+3.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
大王製紙<3880>が反発。大和証券は2日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は900円から1350円に見直した。値上げ効果などで業績改善の道筋がみえてきたことを評価している。同証券では26年3月期の連結営業利益は前期比2.4倍の240億円を予想しており、27年3月期は330億円を見込んでいる。段ボール原紙や印刷用紙の値上げ効果の顕在化などで堅調な業績を予想している。
■ダイト <4577> 1,482円 +27 円 (+1.9%) 本日終値
ダイト<4577>は朝安後切り返し反発し、昨年来高値を更新している。2日の取引終了後、小野薬品工業<4528>から経口プロスタグランジンE1誘導体製剤「オパルモン錠5μg」とプロスタグランジンE1製剤「プロスタンディン軟骨0.003%」に関する事業について、ダイトへの資産譲渡及び製造販売承認の承継が行われると発表しており、材料視した買いが集まった。製造販売承認の承継は11月中をメドに実施する予定。ダイトは今回で初めて先発医薬品の製造販売承認を取得することになる。
■イーレックス <9517> 753円 +13 円 (+1.8%) 本日終値
イーレックス<9517>が4日続伸。同社は2日の取引終了後、26年3月期の期末一括配当の修正を発表。これまでの見通しから11円増額し22円(前期は11円)に引き上げた。これを好感した買いが株価を押し上げたようだ。直近の業績の進捗状況を踏まえて配当予想を修正した。
■マクドナルド <2702> 7,600円 +110 円 (+1.5%) 本日終値
日本マクドナルドホールディングス<2702>が新値追い。SMBC日興証券が2日付で、マクドナルドについて投資評価を3段階で最上位となる「1」、目標株価8900円で新規にカバレッジを開始した。東証スタンダード市場における時価総額の規模を踏まえ、TOPIXに関する新ルールにおいて同社株が指数に採用される蓋然性が高いと指摘。食品消費税のゼロ化の検討に関しても、政策が実行された場合は恩恵を享受できると想定する。同証券はマクドナルドの27年12月期営業利益が604億円になると予想する。
■放電精密加工研究所 <6469> 4,200円 +35 円 (+0.8%) 本日終値
放電精密加工研究所<6469>が急動意、一時9%高で4500円台半ばまで舞い上がった。2月中旬に急速人気化し同月19日ザラ場に5090円の上場来高値をつけたが、同日に値を崩し大陰線を形成。その後は調整局面に入ったものの、前週後半から再び投資資金が流入しトレンドが変わった。金属放電加工の専業で、高度な技術力に定評がある。筆頭株主の三菱重工業<7011>傘下で業容を拡大させており、三菱重経由で防衛装備品を含む航空宇宙関連部品の需要が高水準で再び収益成長に拍車がかかっている。防衛関連株の新星としてマーケットでも存在感を高めている。
■住友ファーマ <4506> 1,959円 -462.5 円 (-19.1%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
住友ファーマ<4506>が大幅続落。同社は2日の取引終了後、新株発行登録を行うことを決議したと発表した。発行予定額は1400億円を上限として、3月10日から来年3月9日の間に発行を予定する。株式需給の悪化を警戒した売りがかさんだ。調達資金は研究開発や設備投資、投融資、運転資金及び有利子負債の返済に向けた資金に充当する。公募増資の実行で住友化学<4005>の議決権比率は低下する見通しだが、住友ファーマが住友化の連結子会社である点は変更がない見込みという。発行株式数は6000万株を上限とする予定。あわせて同社は26年3月期の業績予想の上方修正を発表した。北米セグメントにおいて過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」などの販売が想定を上回り、円安効果もあって、今期の売上高予想を従来の見通しから200億円増額して4490億円(前期比12.6%増)、最終利益予想を100億円増額して1020億円(同4.3倍)に見直した。このほか29年3月期までの成長戦略も策定。自己資本比率について早期に50%超とし、ポジティブ・ネットキャッシュに回帰する方針などを示している。
■ワークマン <7564> 6,810円 -690 円 (-9.2%) 本日終値
ワークマン<7564>が続急落。2日の取引終了後、2月度の既存店売上高が前年同月比23.2%増となったと発表した。2カ月連続で前年同月を上回り、伸び率は1月の10.8%から拡大した。販促施策の効果により、リカバリーウェアや春物衣料が伸長した。チェーン全店売上高は同29.1%増となった。もっとも、米国とイスラエルによるイランへの軍事行動開始を受けて外為市場ではリスク回避的なドル買いが進み、足もとでは1ドル=157円台半ばと円安基調となっている。円高メリット株と位置付けられるワークマンは円安が重荷となり買い向かう姿勢が限られた。更に、株価は2月に上昇を続けていたとあって、利益確定目的の売りが優勢となった。
■日本航空 <9201> 2,842.5円 -195.5 円 (-6.4%) 本日終値
日本航空<9201>が続急落。同社は2日の取引終了後、26年3月期の連結業績・配当予想の修正を発表。今期の売上高予想は従来の見通しから230億円増額して2兆円(前期比8.5%増)、最終利益予想は80億円増額して1230億円(同14.9%増)に上方修正した。更に期末配当予想を4円増額し50円に見直した。一方、27年3月期の業績予想も公表し、来期の売上高は2兆950億円、最終利益は1100億円と今期の予想に対して最終減益を見込む。来期の利益計画に対して物足りなさが意識され、売りが膨らんだようだ。26年3月期の業績予想において直近の収入や営業費用の状況を反映した。年間配当予想は96円(前期は86円)となる。27年3月期に関しては単価の上昇や国内旅客収入と国際旅客収入の増加を見込む半面、営業費用面でベースアップといった人材面での投資の影響などを想定する。来期の年間配当は96円を維持する方針。加えて同社は30年度にEBIT(財務・法人所得税前利益)を3000億円(26年3月期見通しは2050億円)、35年度に3500億円以上を目標とする経営ビジョンを公表している。
株探ニュース