システムサポートホールディングス:OUTPERFORM継続【今村証券アナリストレポート】
●システムサポートホールディングス<4396>[東証P]
レーティング: OUTPERFORM(2025/8/26)→ OUTPERFORM
◆ITに特化した技術者集団
◆クラウド分野が牽引し、業績好調維持
◆「SaaSの死」を追い風に

(注)2026年1月1日付で株式1株につき2株の割合で株式分割を実施しており、22/6期~26/6期のEPS・1株配、25/6期のBPS・CFPSは22/6期首に分割が行われたと仮定して算定。
◆ITに特化した技術者集団
顧客企業の情報システムの企画から開発、運用・保守をワンストップで提供するシステム開発会社。メーカーの垣根を越えた独立系である強みを活かし、米オラクル(Oracle)<ORCL>、独SAP、米アマゾン(Amazon)<AMZN>、米マイクロソフト(Microsoft)<MSFT>などの世界的な企業とパートナーになり、技術者の育成、ノウハウの蓄積に取り組む。顧客・社会のDX(デジタルトランスフォーメーション。ITを活用したビジネスモデルの変革や、それに伴う業務、組織、企業文化などの変革)推進の基盤として市場が拡大しているクラウド分野(クラウドインテグレーション事業)に重点を置く。
◆クラウド分野が牽引し、業績好調維持
今期(2026年6月期)第2四半期累計期間業績は、19%の増収、30%の営業増益だった(資料1、出所:決算補足説明資料・リリース)。売上高営業利益率は10.2%(前年同期比+0.9ポイント)となり、同累計期間として初めて10%を超えた。会社予想と比べると売上高が6000万円、営業利益が1億5500万円上回り、買収効果を除いた既存事業でも増収率は12%程、営業増益率は21%程だったとみられる。通期会社予想については、第2四半期累計期間の上振れ分を上乗せし、第3四半期以降の予想は据え置いた。
クラウドインテグレーション事業は、国内クラウド市場の拡大を上回るペースでの成長が続いている。今期第2四半期累計期間も好調で、同事業の増収率は26%、営業増益率は25%だった(資料2、出所:決算補足説明資料)。同事業の強みは、クラウドサービスで高いシェアを有するAWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure、Google Cloudなどのそれぞれで多くの技術者を有し、近年需要が高まっているマルチクラウド(複数クラウドを適材適所で利用)に対応可能なことである。AI(人工知能)や海外で新たに生まれたサービスにいち早く対応し、クラウド移行だけでなく、アプリ開発やデータベース移行など、ITシステム全体の刷新も一貫して実施できる。顧客がクラウドサービスに移行した後はリセール(ライセンス等の再販)によるストック型収益につながる。引き続き積極的な新卒採用とキャリア採用、既存技術者のクラウド分野へのスキルチェンジ、AIを活用した生産性向上を推し進め、受注拡大に対応していく。


◆「SaaSの死」を追い風に
2月中旬まで株価が下落した。この一因は、「SaaS(サース)の死」に対する懸念だ。SaaSとは、インターネット経由でソフトウェアサービスを提供するサービスであり、将来的にAIに代替されるとの警戒感から、IT株やソフトウエア株が一斉に売られた流れが波及した。
一方で会社は、「SaaSの死」は業績に「追い風」とした。AI導入支援の引き合いが増えるためだ。顧客がAIを利用し、データ利用量が増えれば、データ利用量に応じた従量課金が売上の中心であるリセールの拡大も期待できる。また、クラウドインテグレーション事業の柱の1つである「ServiceNowの導入・利用支援」の成長も見込む。ServiceNowは、業務の「統合」「自動化」「セルフサービス化」により働き方を変革する企業向けクラウドサービスだ。企業がAIを活用する上で重要な基盤であり、今後も日本企業での導入が増えていくとの見方を示した。
◆投資判断は「OUTPERFORM」継続
今村証券では、今期業績は会社予想(売上高320億6000万円、営業利益28億4200万円)を若干上回り、売上高325億円(前期比+20.6%)、営業利益29億5000万円(同+33.0%)になると予想する。前回(昨年8月)今村証券予想(売上高325億円、営業利益28億円)からは第2四半期までの実績を踏まえて営業利益を上方修正した。来期(2027年6月期)予想は、売上高370億円(今期今村証券予想比+13.8%)、営業利益34億円(同+15.3%)とし、買収効果がなくなるため伸び率は鈍るとはいえ、堅調な伸びを見込んだ。配当金に関しては、「累進配当(原則として減配せず、配当の維持・増配を行う配当政策)を継続するとともに、業績や利益に応じて配当水準の向上を図る」との会社方針を基に、今期が会社予想比+1円の32円(前期(株式分割考慮後)比+7円)、来期が38円と予想する。
投資判断は「OUTPERFORM」を継続する。
| 【レーティングの定義】 OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。 NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。 UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。 トータルリターン:株価変動率+配当利回り 目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。 |
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今村証券株式会社
金融商品取引業者 北陸財務局長(金商) 第3号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
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今村証券より提供されたレポートを掲載しています。
株探ニュース