クアルコムが上昇 200億ドルの新たな自社株買い枠と増配を承認=米国株個別
(NY時間10:59)(日本時間23:59)
クアルコム<QCOM> 131.82(+2.43 +1.88%)
クアルコム<QCOM>が上昇。取引開始前に200億ドルの新たな自社株買い枠と1株0.89ドルから0.92ドルへの増配を承認したと発表した。事業の多角化を進めつつ株主還元を強化する一環。自社株買いは2024年11月に発表済みのものに追加する形となる。
同社は先月、売上高見通しについて慎重な予想を示しており、メモリ半導体の世界的な供給不足により、特に中国の顧客がスマートフォンの生産を減らす可能性を指摘していた。アモンCEOは、自動車、パソコン、データセンター向けチップなどへの事業多角化を進めているが、新規事業の成長は主力市場の減速を十分に補うには至っていない。
アモンCEOは声明で「株主還元に注力しつつ、進行中の多角化の機会を着実に実行していく」と述べた。
主要なハイテク企業はAIシステム向けの供給確保のため、これまで以上にメモリチップを確保しており、半導体メーカーも高採算のAI向け注文に生産を優先的に振り向けている。その結果、消費者向けデバイスメーカーや自動車メーカー向けのメモリ供給はひっ迫し、一部製品のコストが上昇している。
同社は収益性の高いAIデータセンター向け市場への参入を進めており、昨年後半にはエヌビディア<NVDA>の主力製品に直接対抗する製品群を発表した。初回出荷は来年を見込んでおり、最初の顧客はサウジアラビア政府が支援するAIスタートアップ「ヒューメイン」となる予定。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース