株価指数先物【寄り前】 イラン戦争の早期解決を期待したギャップアップ
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 53030 +790 (+1.51%)
TOPIX先物 3607.0 +61.0 (+1.72%)
シカゴ日経平均先物 52420 +180
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米国・イスラエルとイランの軍事衝突が長期化するとの懸念が重荷となるなか、停戦に向けた交渉の本格化が期待されてNYダウは上昇する場面もみられた。だが、トランプ米大統領がイランとの交渉を明らかにする一方で、イラン側は交渉を認めておらず、中東紛争の早期解決を巡る不確実性が漂うなかで原油先物価格が上昇したことも、投資家のセンチメントを冷ます形になった。
NYダウ構成銘柄ではシスコシステムズ<CSCO>、キャタピラー<CAT>、ナイキ<NKE>、ウォルマート<WMT>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が買われた。半面、セールスフォース<CRM>の下落率が6%を超えたほか、IBM<IBM>、マイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、ウォルト・ディズニー<DIS>が軟調。
シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比180円高の5万2420円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比450円高の5万2690円で始まった。米国市場の取引開始後に5万1940円まで下げたが、概ね5万2100円~5万2700円辺りで保ち合いを継続。終盤にかけてレンジを大きく上抜けて5万3370円まで買われ、日中比790円高の5万3030円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物とのカイ離が大きい。「米国が中東紛争終結に向けた計画をイランに送付」と伝わったほか、「米国はイランとの協議開催に向けて1カ月の停戦を目指す」との報道を受けて引け間際に動意づく形になったようである。そのため、中東紛争の早期解決が期待されてギャップアップから始まりそうだ。
昨日は寄り付き直後に5万3010円まで買われたが、75日移動平均線(5万3110円)を試すことなく、戻り待ち狙いのショートが入りやすい状況であった。ただ、下値は週足のボリンジャーバンドの-1σ(5万1750円)水準での攻防が続くなか、終盤は同バンドを上回って推移したことで、引けにかけてショートカバーを誘う形になっていた。本日は改めて75日線突破を試す流れになりやすく、同線での攻防がみられる局面では、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。
また、報道を受けてNYダウ先物、ナスダック100先物も強い上昇をみせているため、ショートを仕掛けにくくさせそうだ。日経225先物は抵抗として意識されている75日線と-1σ(5万3190円)を明確に上抜けてくることで、ショートカバーを誘う展開になろう。そのため、オプション権利行使価格の5万2500円~5万4500円のレンジを想定する。ただ、米国ではソフトウエア株の弱さが目立っており、これが指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となる可能性はあろう。
24日の米VIX指数は26.95(23日は26.15)に上昇した。25.64に低下した後に27.94まで切り上がる場面もみられたが、中東情勢を巡る期待と不安が交錯するなかで、前日の終値を挟んでの小動きだった。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.73倍に低下した。一時14.90倍まで上げて75日線(14.85倍)を上抜け、25日線(14.92倍)を捉えた。ただし、リバランスが一巡した後は再び、-2σ(14.70倍)水準まで下げている。全面安・全面高で大きく振れる状況が目立つなかでは、スプレッドは狙いにくい状況である。
株探ニュース