株式市場はリスクを過小評価との警告
米大手銀のストラテジストは、エネルギー供給の混乱が脆弱化する世界経済見通しに追い打ちをかける中、株式市場はリスクを過小評価していると警告している。
過去4年間に渡り市場の混乱が、世界経済の成長モメンタムにほとんど影響を与えなかったことから、投資家はネガティブなニュースを看過することに慣れてしまっていると指摘。
市場が事実上言っているのは、過去20年で最もリスクの低いマクロ環境だということだと述べた。リスクプレミアムは世界的な成長モメンタムに非常に敏感だが、市場はこれが成長鈍化に繋がらない確率を90%と見ているという。
エネルギー価格急騰が速やかに解消されない場合、通常なら需要破壊に繋がるという過去の事例を指摘しているほか、PMIの急低下についても、市場は単なる小さなセンチメントショックとして片付けていると述べている。
投資戦略としては、リスクプレミアム上昇に備え、景気敏感株のアンダーウェートを推奨。さらに、半導体や鉱業など、AI関連で市場全体に対して数年ぶりの高水準で取引されている銘柄についても「やや皮肉を込めて」アンダーウェートを勧めた。
また、何も問題は起きないとの見方が広がる中で、ディフェンシブ銘柄は見捨てられている状態にあるとも指摘している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース