シェル、カナダのARCリソーシズを買収
英石油メジャーのシェルは本日、カナダのエネルギー企業ARCリソーシズを総額164億ドルで買収することで合意したと発表した。この取引により、シェルのポートフォリオには日量約37万バレル相当の生産が追加され、長期的な石油・ガス生産の強化を目的としている。
シェルのサワンCEOは、カナダのブリティッシュコロンビア州およびアルバータ州のモントニー・シェール盆地に注力するARCを、高品質・低コストかつ低炭素強度で業界上位に位置する生産者と評価し、同社の資源基盤を今後数十年に渡り強化すると述べた。
「優れた資産と専門性を持つ人材を迎えることで、シェルの強力な事業基盤と組み合わせ、株主にとって魅力的な価値を提供できる」と説明した。
ARCのアンダーソンCEOもこの取引を歓迎し、「われわれの資産と人材は、シェルのカナダでの資源基盤を強化し、世界が必要とする安定したエネルギー供給に貢献する」と述べた。
シェルは、今回の買収により2桁のリターンを見込み、2027年以降は1株当たりフリーキャッシュフロー(FCF)の押し上げにつながると説明。ARC株主には1株8.20カナダドルの現金と、シェル株0.40247株を割り当てる予定。
今回の買収は、エネルギー大手が石油・ガスの中核事業を強化する動きの一環で、資源確保を進めている流れに沿うもの。サワンCEOは今年初め、2030年に向けた生産能力拡大のため、2025年に約20億ドルを投じて日量約4万バレル相当の資産を取得したと述べていた。
同氏はまた、「常に機会は検討しているが、今後5年間は急ぐ必要はない。株主価値を高める投資を見極める余地と時間がある」と語っている。
株探ニュース