スポティファイ、決算受け大幅安 第2四半期の営業利益の見通しが予想下回る=米国株個別
(NY時間09:57)(日本時間22:57)
スポティファイ<SPOT> 429.73(-66.09 -13.33%)
欧州の音楽配信、スポティファイ<SPOT>が大幅安。1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。月間アクティブユーザー(MAU)や広告付きMAUも予想を上回っている。
ただ、株価は冴えない反応。第2四半期の営業利益の見通しが予想を下回ったことに失望感を感じている模様。今回の結果は、共同創業者のエク氏が第1線から退いた後、今年就任した共同CEO体制の課題を浮き彫りにしている。
同社はAI時代への対応や、アルファベット<GOOG><GOOGL>傘下のユーチューブ、アマゾン<AMZN>、メタ<META>といったIT大手との競争に直面しており、投資家は同社の成長戦略に対して完全には確信を持てていない。
同社は音楽配信に留まらず、書籍、ポッドキャスト、動画などへ領域を拡大しており、最近ではペロトン<PTON>との提携で1000本以上のワークアウトコンテンツを導入した。共同CEOのソーダストローム氏とノルストローム氏は、ユーザーにとって価値ある体験を提供し続けることで加入継続を促す戦略を掲げている。
同社は価格引き上げにも踏み切り、米国では1月にプレミアム料金を8%引き上げ月額13ドルとした。長年の利用で蓄積された音楽・音声ライブラリが解約抑制要因となっている。
同社はAIを活用したプレイリスト生成や推薦機能の強化を進める一方、質の低いAIコンテンツの氾濫を防ぐ課題にも直面。チャットGPTやクロードなどのAIプラットフォームやスマートテレビにも対応し、ユーザーがアルゴリズムをカスタマイズできる機能や、読書中のページからオーディオブック再生を開始できる機能なども導入している。
一方、人員削減やポッドキャスト数の絞り込みを進める中、エイミー・ポーラーの「グッド・ハング」ポッドキャストはゴールデングローブ賞を受賞し、米国でトップ50に入る人気番組となっている。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益:3.45ユーロ(予想:2.94ユーロ)
・売上高:45.3億ユーロ 8.2%増(予想:45.3億ユーロ)
プレミアム:41.5億ユーロ 9.6%増(予想:41.1億ユーロ)
・粗利益率:33%(予想:32.8%)
・営業利益:7.15億ユーロ 40%増
・月間アクティブユーザー(MAU):7.61億人 12%増(予想:7.59億人)
広告付きMAU:4.83億人 14%増(予想:4.79億人)
・プレミアム会員数:2.93億人 9.3%増(予想:2.93億人)
(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:48.0億ユーロ(予想:47.7億ユーロ)
・粗利益率:33.1%(予想:33.1%)
・営業利益:6.30億ユーロ(予想:6.74億ユーロ)
・月間アクティブユーザー(MAU):7.78億人(予想:7.74億人)
・プレミアム会員数:2.99億人(予想:3.00億人)
【企業概要】
世界でオーディオストリーミング配信サービスを提供し、携帯電話・コンピュータ・タブレット等で、音楽、ポッドキャスト、その他のオーディオコンテンツにアクセスすることを可能にする。広告を挟まずに音楽を聴けるプレミアム会員向けのサブスクリプションサービスや、広告付無料配信サービスを提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース