ソニー、ブラックストーン保有の音楽カタログ買収で最終調整と伝わる
ソニー<6758>傘下のソニーミュージックは、ブラックストーン<BX>が保有する音楽カタログの買収で最終調整に入っている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。それにはジャスティン・ビーバー氏やニール・ヤング氏の楽曲が含まれ、音楽業界でも最大級の取引の1つとなる見通し。
ソニーミュージックは取引に向け、シンガポール政府系ファンドのGICとの合弁を通じて、35ー40億ドルでレコグニション・ミュージック・グループを買収する方向で独占交渉を進めている。対象には4万5000曲超の権利が含まれる。
交渉は来週中の合意を目指しているが、最終段階で破談となる可能性もあるという。他の買い手候補も存在し、少なくとも1社はソニーを上回る条件を提示したとみられるが、ブラックストーンは一部候補への情報開示を限定している。なお、ソニーはすでに同カタログの管理業務を担っている。
今回の取引は、直近数カ月で3件目となる大型音楽取引となる。直近では、コンコードとBMGの統合や、コバルトのプライマリー・ウェーブ・ミュージックへの売却が行われた。
音楽市場の成長が鈍化する中でも、投資資金は音楽著作権に流入している。ブラックストーンは過去10年で音楽権利ポートフォリオを拡大しており、その多くは英国のヒプノシス・ソングス・マネジメントがかつて保有していたもの。同社は音楽マネジャーのメルキュリアディス氏のもとで数千曲を取得し、ストリーミング普及を背景に著作権市場の拡大を後押しした。
同社はビーバー氏のカタログを2億ドル超で取得したほか、ジャスティン・ティンバーレイクの楽曲も1億ドル超で取得したと報じられている。
音楽業界の大手であるユニバーサル・ミュージック・グループ、ソニーミュージック、ワーナー・ミュージック・グループは、ブラックストーンやアポロ・グローバル<APO>、KKR<KKR>などの投資会社との競争に対応するため、共同投資の枠組みを構築している。
こうしたスキームにより、高額な音楽資産を自社バランスシートへの負担を抑えつつ取得することが可能となる。ソニーも今年、GICとの合弁を設立している。
株探ニュース