利益成長【青天井】銘柄リスト〔3-5月期〕 29社選出 <成長株特集>
先週までに2月期決算企業を中心とする26年3-5月期(3ヵ月決算)の決算発表が出そろった。本特集では、3-5月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額200億円以上の銘柄の中から、本決算月にかかわらず、26年3-5月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している29社を選び出し、3-5月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、放電精密加工研究所 <6469> [東証S]。26年3-5月期(第1四半期)の経常利益は5.3億円とこれまでの過去最高を41.9%上回り、実に53四半期ぶりとなる過去最高益の更新を果たした。主力の放電加工・表面処理部門で航空機エンジン部品や防衛装備品、ガスタービン部品の販売が大きく伸びたほか、航空・宇宙関連のスケールメリットによる収益性向上も大幅増益につながった。業績好調に伴い、27年2月期の同利益を従来予想の10.8億円→13.1億円に上方修正し、2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしている。
2位には切削工具大手のオーエスジー <6136> [東証P]が入った。3-5月期(第2四半期)は、中国、タイ、インドといったアジアや欧米で販売が好調だったほか、国内では高付加価値製品や微細精密加工向け製品が伸びた。また、円安が想定以上に進んだことも追い風となり、経常利益は前年同期比81.4%増の104億円と14四半期ぶりに過去最高益を達成した。好調な業績を踏まえ、26年11月期の同利益を4期ぶり最高益となる320億円に上方修正し、配当も従来計画の84円→115円に大幅増額修正した。株価は13日に上場来高値4223円まで上値を伸ばしている。
3位の大阪有機化学工業 <4187> [東証P]は、3-5月期(第2四半期)の経常利益が前年同期比72.6%増の26.9億円となり、2四半期連続で過去最高益を更新した。生成AI関連を中心とした半導体需要の拡大を背景に、電子材料事業で主力のArFレジスト用原料や最先端のEUVレジスト用原料が大きく伸びたほか、機能化学品事業では高純度特殊溶剤の販売が好調だった。中東情勢の悪化によるコスト上昇分の価格転嫁が進んだことも利益拡大に貢献した。決算発表前の7月2日には、26年11月期の業績見通しと配当予想を上方修正している。
8位にリスト入りした良品計画 <7453> [東証P]の3-5月期(第3四半期)は、中国で生活雑貨と食品を中心に販売が拡大するなど、東アジアを中心とする海外事業が収益を牽引した。また、円安効果に加え、生産内製化による原価低減や値下げ抑制で収益性の改善も進み、経常利益は前年同期比52.9%増の355億円に拡大して着地。併せて、今期2回目となる26年8月期業績予想の上方修正に踏み切ったことも評価され、株価は14日に上場来高値4589円まで駆け上がった。
10位のドトール・日レスホールディングス <3087> [東証P]は3-5月期(第1四半期)の経常利益が34.9%増の38.4億円に拡大し、36四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。付加価値を高めた高単価商品の展開やメニュー改定による価格の見直しで客単価が上昇したほか、卸売ではドリップコーヒーやインスタントコーヒーを中心としたドライ飲料が量販店などで大きく伸びた。上期計画の58.5億円に対する進捗率は65.7%に達しており、業績上振れが期待される。株価は22日に3125円まで買われ、2002年8月以来約23年11ヵ月ぶりの高値水準を回復している。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 3-5月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6469> 放電精密 41.9 532 375 26.9 1317 1038 33.4
<6136> OSG 41.5 10446 7384 35.3 32000 23648 15.1
<4187> 大有機 41.4 2693 1904 17.4 7700 6557 20.3
<5243> ノート 29.4 299 231 331 1130 262 32.7
<4763> C&R 29.3 2192 1695 10.9 5350 4826 9.2
<3048> ビックカメラ 25.1 14707 11758 11.8 35700 31929 16.0
<6264> マルマエ 22.6 994 811 64.8 3900 2366 16.9
<7453> 良品計画 22.0 35523 29121 36.9 99000 72301 33.3
<3093> トレファク 20.9 1855 1534 9.8 5332 4857 13.8
<3087> ドトル日レス 20.5 3846 3192 5.6 11272 10675 17.2
<5982> マルゼン 17.4 2232 1901 0.8 7400 7341 11.8
<3186> ネクステージ 16.1 7444 6409 33.6 25500 19080 15.5
<7085> カーブスHD 13.6 2261 1990 16.8 7570 6481 17.4
<7611> ハイデ日高 13.4 2120 1870 3.2 6800 6587 22.3
<6083> ERIHD 12.6 1528 1357 7.2 5330 4973 10.5
<3046> JINSHD 12.1 4115 3672 4.6 12679 12121 18.7
<3148> クリエイトS 11.2 7196 6470 5.0 26500 25232 12.7
<2670> ABCマート 9.6 21030 19183 0.4 67400 67156 14.1
<3391> ツルハHD 9.1 24390 22353 55.5 98100 63086 26.2
<2809> キユーピー 8.1 12838 11876 7.0 40000 37389 23.8
<8227> しまむら 7.6 18794 17463 8.1 68825 63672 14.5
<3543> コメダ 7.4 2590 2411 8.9 10160 9332 18.7 *
<2153> E・JHD 6.9 6102 5706 9.8 5300 4825 8.5
<9837> モリト 6.7 1116 1046 2.1 3700 3624 14.8
<7888> 三光合成 6.4 2076 1952 11.8 7100 6351 6.2
<7545> 西松屋チェ 5.2 5471 5199 1.2 13000 12852 13.9
<9983> ファストリ 1.2 229432 226667 19.9 780000 650574 46.8 *
<2726> パルHD 1.1 7944 7857 8.4 29400 27129 12.7
<9793> ダイセキ 1.0 4267 4226 10.0 17000 15452 16.1
※2025年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業、最終赤字を見込む企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。
株探ニュース