タイソン・フーズ、決算受け下落 牛肉事業の苦境が長引く=米国株個別
(NY時間09:42)(日本時間22:42)
タイソン・フーズ<TSN> 56.63(-1.33 -2.29%)
食肉のタイソン・フーズ<TSN>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったほものの、売上高が予想を下回った。通期ガイダンスも公表し、営業利益の見通しを下方修正している。牛肉販売数量が16%減少したことを受け、同社は通期の全社利益および牛肉部門の利益見通しを引き下げた。
米国の歴史的な牛不足に伴う牛肉事業の苦境が長引くとしている。牛肉部門の営業損益も赤字を見込んでいる。工場閉鎖など生産能力削減を進めるものの牛の調達価格高止まりが打撃となっており、第3四半期は約9%の増益となった鶏肉事業が全体を下支えしている。
米農務省(USDA)の統計では深刻な頭数不足が続く一方、農家による牛群再構築や、害虫(ラセンウジバエ)対策で停止していたメキシコ産牛の輸入再開など改善の兆しも現れている。
しかし、業界関係者は輸入量が閉鎖前の水準へ戻るには1年以上を要し、肥育期間を踏まえると加工業者の業績改善や市場への供給増として効果が現れるのは冬の終わりから翌春以降になると分析。牛肉事業の本格的な採算改善にはなお時間を要する見通し。
(4-6月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.99ドル(予想:0.97ドル)
・売上高:138.7億ドル(予想:141.0億ドル)
・販売数量:2.8%減
牛肉:15.9%減(予想:9.1%減)
豚肉:5.2%増(予想:0.9%増)
鶏肉:1.0%増(予想:2.0%増)
加工食品:0.1%増(予想:0.6%増)
海外・その他:3.5%減(予想:0.3%減)
・営業利益(調整後):5.47億ドル(予想:5.40億ドル)
・営業利益率(調整後):3.9%(予想:3.83%)
・平均販売価格:3.4%増(予想:4.45%増)
(通期見通し)
・売上高:2.5~3.5%増(従来:2~4%増)
・営業利益(調整後):21.0~23.0億ドル(従来:22.0~24.0億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース