ディズニー、決算受け上昇 エンタメ部門が大幅な増益 テーマパーク事業も堅調=米国株個別
(NY時間09:40)(日本時間22:40)
ディズニー<DIS> 101.06(+2.88 +2.93%)
ディズニー<DIS>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を大きく上回った。エンターテインメント部門の大幅な増益となったほか、カリフォルニア州およびフロリダ州のテーマパーク事業も堅調に推移した。ダマロCEOにとって予想を上回る利益を達成するのは2四半期連続となる。
エンターテインメント部門では、映画事業と動画配信サービス「ディズニー+」が好調で、サブスク収入の増加や動画配信事業の2桁台の利益率を背景に、利益は64%増加。一方、映画興行はまちまち。「プラダを着た悪魔2」と「トイ・ストーリー5」は大ヒットとなった一方、「スター・ウォーズ/マンダロリアン&グローグー」は振るわなかった。また会社側は、実写版「モアナと伝説の海」の興行収入が期待を下回ることや、米国の動画配信広告市場が想定より軟調であることから、第4四半期業績への影響を見込んでいる。
テーマパーク・クルーズ事業では、米国内テーマパークの来園者数や利用額が堅調に推移したことを受け、営業利益は20%増の30.2億ドルとなった。オーランドのディズニー・ワールドは際立って好調な四半期だったとし、予約が引き続き好調なことから、第4四半期も来園者数の増加を見込んでいる。
スポーツ部門(ESPNなど)は、スポーツ中継権料の支払い時期の影響で、営業利益が予想を下回った。
同社はまた、A+Eグローバル・メディアの保有する50%の持ち分を合弁相手のハースト・コミュニケーションズへ12億ドルで売却することを正式に発表。売却資金は自社株買いに充当し、26年度の自社株買い総額は90億ドルとなる見通し。
第4四半期の営業利益は49億ドルを見込み、市場予想と概ね一致。また、人員削減や管理費削減を通じたコスト削減を引き続き進めており、その取り組みは現在も進行中だと説明した。
27年度第1四半期からは、バルジツキ氏が率いるコンシューマープロダクツ事業をテーマパーク部門からエンターテインメント部門へ移管し、映画スタジオとの連携を強化する。さらに、今期には関税関連で約1億ドルの還付金を計上し、年度前半に支払った関税費用の一部が戻ったことも明らかにした。
(4-6月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.06ドル(予想:1.86ドル)
・売上高:252.5億ドル(予想:253.9億ドル)
エンターテインメント:113.5億ドル(予想:116.6億ドル)
スポーツ:45.0億ドル(予想:45.2億ドル)
エクスペリエンス:99.7億ドル(予想:97.9億ドル)
・営業利益:55.6億ドル(予想:52.4億ドル)
エンターテインメント:16.8億ドル(予想:15.7億ドル)
スポーツ:8.58億ドル(予想:8.97億ドル)
エクスペリエンス:30.2億ドル
(7-9月・第4四半期)
・営業利益:49.0億ドル(予想:48.7億ドル)
(通期見通し)
・53週目の影響を除く1株利益(調整後)は約12%増を維持
・53週目の影響を含む1株利益(調整後)は約16%増を維持
・自社株買い目標を90億ドル超に引き上げ。
・設備投資:約90億ドルを維持(予想:88.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース