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著名債券ファンドマネジャー、約10年ぶりに米国債に対して強気姿勢に転じる

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2026年10月8日 22時37分

米大手証券系の資産運用会社の著名債券ファンドマネジャーが、約10年ぶりに米国債に対して強気姿勢(利回り低下)に転じた。米国債利回りが約20年ぶりの高水準に達したことで、経済成長にブレーキがかかると見ているようだ。

同ファンドマネジャーのファンドは、6月時点でデュレーション(金利変動に対する価格感応度を示す指標)を6.07年に引き上げた。これはベンチマークの5.8年を上回る。同ファンドがデュレーションをベンチマークより長く設定するのは10年以上ぶり。

利回り上昇、金融環境の引き締まり、FRBのタカ派姿勢が重なったことで、デュレーションを長期化させる投資のリスク・リワードが改善したという。強気姿勢を強める理由の1つは、FRBに対する見方にあり、FRBは先月、3年ぶりに利上げを実施し、今後も追加利上げを行う方針を示唆した。同ファンドマネジャーは、FRBを「巨大な債券自警団」と表現する。インフレ抑制に向けたFRBの強い姿勢が、最終的には経済成長を鈍化させ、利回り上昇に歯止めをかけると見ているようだ。

「われわれは投資判断の規模を慎重に調整している。利回りが行き過ぎた水準に達する局面を利用し、ゆっくりと、しかし着実にポートフォリオの金利エクスポージャーを積み増している」と述べた。さらに「12カ月先を見据えた確信度は非常に高い」とも語った。

債券市場では、エネルギー価格の高止まり、底堅い経済、大規模な政府借り入れに加え、AI投資の資金調達を目的とした巨額の企業の借り入れ急増が重なり、厳しい相場環境が続いている。こうした要因を背景に、米10年債利回りは6月以降、約1%ポイント上昇。7日には5.36%と、24年ぶりの高水準を付けた。

同ファンドマネジャーは、債券売りがさらに進み、利回りがあと0.10-0.15%ポイント上振れする可能性はあると指摘。ただ、現在の高い利回りは、債券の価格がさらに下落した場合でも、利息収入によって価格下落の損失を吸収できる十分な水準にあると見ている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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