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WTO貿易予測 AIブームで商品貿易が急拡大 伸び率はリーマンショック前水準へ

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2026年10月9日 0時14分

世界貿易機関(WTO)が8日に発表した最新予測によると、世界の商品貿易量はAI投資ブームを背景に急拡大している。今年の伸び率の予測は従来の1.9%から3.9%へ、27年も2.6%から4.1%へとそれぞれ上方修正された。予測通りになれば、27年の商品貿易量は24年比で12%超の増加となり、2008ー09年のリーマンショック以前に見られた高度成長ペースに匹敵する。

WTOのエコノミストは「AIは貿易集約度が非常に高く、成長率は予想外に加速している」と分析。26年上半期には、AI関連商品が世界の商品貿易増加分の約半分を占めた。

ただし、恩恵は一部の地域に偏重している。25年のAI関連商品の輸出上位10カ国・地域が世界全体の85%を占め、多くがアジアに集中する。地域別では、アジアの輸出が今年9%増と力強い一方、欧州は0.1%減と低調。

中東は地政学リスクの直撃を受けている。紛争による海上輸送ルートの妨げから、今年の中東の輸出は17.2%減と大幅に落ち込む見通し。一方、中東からのエネルギー供給減少に対しては域外産油国が増産で補っており、世界全体の原油・液化天然ガス(LNG)輸出への影響は限定的に留まっている。また、米国の関税引き上げなどのショックに対しても、ルールに基づく貿易体制が企業の迅速な対応を可能にし、世界経済の底堅さを支えている。

他方、サービス貿易は明暗が分かれた。中東紛争による観光や輸送の混乱が響き、26年の成長予測は従来の4.8%から3.3%へ下方修正された。商品貿易と異なりAIブームの恩恵が薄く、紛争の打撃を直接受けた形だ。その中で欧州は底堅さを見せており、今年のサービス貿易増加分の過半を占める見通しとなっている。

株探ニュース

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