3M、決算受け上昇 通期1株利益の見通しを2四半期連続で上方修正=米国株個別
(NY時間10:09)(日本時間23:09)
3M<MMM> 169.93(+7.92 +4.89%)
3M<MMM>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。また、通期ガイダンスも公表し、1株利益の見通しを2四半期連続で上方修正している。
同社は事業再活性化に取り組んでおり、今回の上方修正は、ブラウンCEOが進める経営効率の改善と新製品の市場投入迅速化に向けた取り組みが加速していることを改めて示している。同CEO氏はデータセンターなどの成長分野への注力を推進しており、同社はデータセンター向けに通信速度、信頼性、拡張性を高める光ファイバーシステムを開発している。
同社はまた、前日にアマゾン<AMZN>の子会社との提携を拡大したと発表。今回の契約により、アマゾン側は7年間に渡り、3M株を最大316万株取得できる権利を得る。契約では、株式取得権(ワラント)の対象株式の85%について、光接続製品やその他のデータセンター向け製品に対するアマゾンからの支払い実績に応じて権利が確定する。
同社はデータセンター事業拡大に加え、光学フィルム技術の新たな用途開拓にも取り組んでいる。スイスの太陽光パネルメーカー、ボルティリスと共同で、同技術を太陽光パネルに応用する試験を進めている。
一方、3Mは過去に製造していた有機フッ素化合物(PFAS)、いわゆる「永遠の化学物質」を巡る潜在的な賠償責任への対応を引き続き迫られている。ただ、先月にはPFAS汚染が原因とされる健康被害を巡る訴訟で、裁判所が任命した特別補助人が、約1万3000人の原告による請求を棄却するよう勧告した。これにより、3Mのほか、ケマーズ<CC>やデュポン<DD>などの同業他社にも有利な展開となった。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.50ドル(予想:2.38ドル)
・売上高:65.8億ドル(予想:66.1億ドル)
・営業利益率(調整後):26.2%(予想:25.2%)
・営業キャッシュフロー(調整後):5.00億ドル(予想:15.5億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):9.10~9.15ドル(従来:8.91~8.95ドル)(予想:8.94ドル)
・売上高:4.5%超の増収
・既存事業売上高:3.5%超の増収
・営業キャッシュフロー:約59.0億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース