インテュイティブ・サージカル、決算受け下落 ダビンチ手術件数が期待を下回る=米国株個別
(NY時間09:58)(日本時間22:58)
インテュイティブ・サージカル<ISRG> 422.73(-15.27 -3.49%)
手術支援ロボット「ダヴィンチ」を手掛けるインテュイティブ・サージカル<ISRG>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、手術件数やダビンチ手術件数が前年同期から伸びが鈍化している。通期のダビンチ手術件数も予想を下回っている。市場では上方修正が期待されていた。
アナリストは「第3四半期は高まっていた期待には届かなかった」と指摘。ただ、「前年同期の比較対象が厳しかったことに加え、第2四半期には医療保険制度改革法(ACA)に関連する逆風への懸念もあったことを踏まえれば、米国内で2桁の成長を確保したことは心強い」とも評価している。
別のアナリストは「最近発表された外部機関のデータが比較的良好だったことを受け、機関投資家の期待が高まっていたものの、第3四半期の米国内におけるダビンチを使用した手術件数の伸びは、その高い期待を下回った」と指摘している。
また「米国内の手術件数に対する懸念は理解できるが、株価の反応は、同社のロボット本体に対する旺盛な需要や、手術件数のさらなる拡大につながる新規システムの純増を重視する姿勢を過小評価している」とも述べた。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):3.00ドル(予想:2.64ドル)
・売上高:30.5億ドル 22%増(予想:29.0億ドル)
手術器具・アクセサリー:18.0億ドル 18%増(予想:17.4億ドル)
システム:7.69億ドル 30%増(予想:6.81億ドル)
サービス:4.82億ドル 22%増(予想:4.75億ドル)
・営業利益(調整後):12.7億ドル(予想:11.4億ドル)
・世界全体の手術件数:15%増(前年同期:20%増)
・世界全体のダビンチ手術件数:14%増(前年同期:19%増)(予想:13.4%増)
・ダビンチ手術支援システムの設置台数:1万2094台
・Ionシステムの設置台数:1152台
・ダビンチ手術支援システムの新規設置台数:546台(予想:476台)
・世界全体のIon手術件数:31%増(前年同期:52%増)
(通期見通し)
・世界全体のダビンチ手術件数:14~15%増(従来:13.5~15.5%増)(予想:14.9%増)
・粗利益率(調整後):68.7~69.3%(従来:68.0~69.0%)(予想:68.4%)
・営業費用(調整後):11~13%増を維持
【企業概要】
患者の体への負担が少ない低侵襲治療・手術支援ロボット技術を開発する。米国内外の医療機関に、一般外科・泌尿器科・婦人科・心臓胸部外科・頭頸部外科など幅広い手術において、多くの適応症を取得したダヴィンチ外科手術システムや低侵襲肺生検を可能にするIonエンドルミナルシステムなどを提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース