ユナイテッド航空が上昇 燃料価格急騰で利益圧迫も需要の強さを再評価=米国株個別
(NY時間10:34)(日本時間23:34)
ユナイテッド航空<UAL> 101.89(+4.12 +4.21%)
ユナイテッド航空<UAL>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。また、ガイダンスでは第4四半期の1株利益の見通しが予想を大きく下回っている。旅客需要は底堅く推移する一方、ジェット燃料価格の急騰が利益を圧迫している状況が浮き彫りとなった。
今回のガイダンスは、燃料価格が第3四半期の1ガロン平均3.90から4.80ドルに上昇するとの想定に基づく。中東紛争に伴う数十億ドル規模に上る追加費用の負担からの回復に苦戦する航空業界にとって新たな打撃となる。運賃上昇や富裕層の旺盛な旅行支出による恩恵が打ち消される恐れがある。航空各社は追加費用を補うため、運賃の引き上げや運航便数の削減を進めており、こうした圧力が近く和らぐ兆しはほとんどない。
コスト圧力が強まる中、航空各社は運航計画の見直しを迫られている。レスキネンCFOは9月の投資家説明で、燃料価格が高止まりすれば27年にかけて輸送能力をさらに調整する方針を示していた。「われわれが目指しているのは市場シェア拡大ではなく、収益性とフリーキャッシュフロー(FCF)の最大化だ。従って必要な調整を行う」と述べていた。
ただ、株価は決算発表後は軟調に推移していたものの、通常取引に入ると上げに転じている。燃料価格の急騰が利益の弱い見通しの主要因で、旅客需要自体は堅調。第3四半期の売上高は過去最高を更新したほか、第4四半期も20%超の増収を見込んでいる。単位収入の伸びも加速する見通しで、需要の強さが改めて評価されているようだ。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.54ドル(予想:2.61ドル)
・売上高:178.8億ドル 17%増(予想:179.1億ドル)
旅客:162.4億ドル 18%増(予想:163.0億ドル)
貨物:5.29億ドル 23%増(予想:5.17億ドル)
その他:11.1億ドル 13%増
・有効座席マイル当たり旅客収入(PRASM):18.34セント
・有償旅客マイル(RPM):742.8億マイル(予想:749.1億マイル)
・有償旅客マイル当たり平均旅客収入(イールド):21.86セント
・有効座席マイル(ASM):885.4億マイル(予想:887.4億マイル)
・座席利用率:83.9%(予想:84.5%)
・燃料平均価格:1ガロン3.90ドル(予想:3.92ドル)
・旅客輸送人数:4950万人
(10-12月期・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.50~1.50ドル(予想:1.88ドル)
・売上高の伸びは第3四半期から加速。
・燃料平均価格:1ガロン約4.80ドル
(通期見通し)
・設備投資(調整後):約75.0億ドルを維持(予想:75.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース