IBM、好決算も下落 通期売上高見通しを据え置いた点に着目=米国株個別
(NY時間09:48)(日本時間22:48)
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IBM<IBM>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。年前半に先送りされていたメインフレームサーバーを含むインフラ関連の契約の大半を取り戻したと説明。通期ガイダンスも公表し、売上高見通しは維持したものの予想は上回った。通期のフリーキャッシュフロー(FCF)については、従来の約10億ドルの増加予想から、10億ドル超の増加に見通しを引き上げた。
好決算で株価は発表直後は時間外で上昇していたものの、その後に下げに転じている。「市場は今回の上振れが持続するのかに疑問を持っている」との指摘も聞かれる。好決算にもかかわらず通期の売上高見通しを引き上げなかったことが要因との評価も出ている模様。第3四半期の売上高、1株利益とも予想を上回ったものの、通期の売上高見通しを4-5%増のまま据え置いた。
カバナーCFOは「年前半に先送りされたメインフレームおよび関連ソフトウエアの契約の約3分の2が、その後締結された」と明らかにした。同社は7月にAI需要に伴う半導体やサーバーの供給不足を背景に、顧客が一時的に支出を半導体やサーバーに振り向けており、メインフレームとソフトウエア部門に悪影響が出ていると説明していた。これを受け、AI脅威から売りが殺到し、株価は25%急落していた。同社はレッドハット、ハシコープ、コンフルエントなどの大型買収を通じ、高成長のソフトウエア企業への転換を進めている。
アナリストからは高評価。「第2四半期の予想外のつまずきから一転し、第3四半期はソフトウエア事業の成長とFCFが改善するなど、事業運営面で大幅な改善が見られた。特にソフトウエア事業の成長加速は好印象。通期のFCF見通しも引き上げられたことから、第3四半期は同社の業績回復の始まりになるとみている」と評している。
(7-9月期・第3四半期)
・1株営業利益:2.95ドル(予想:2.86ドル)
・売上高:171.0億ドル 4.7%増(予想:168.3億ドル)
ソフトウェア:78.0億ドル 8.3%増(予想:76.4億ドル)
コンサルティング:53.4億ドル 0.2%増(予想:53.9億ドル)
インフラ:37.1億ドル 4.2%増(予想:35.7億ドル)
ファイナンシング:1.92億ドル 4%減(予想:1.95億ドル)
その他:6600万ドル 74%増
・粗利益率(調整後):58.5%(予想:59.3%)
・FCF:30.3億ドル(予想:26.3億ドル)
(通期見通し)
・売上高:4~5%増を維持(予想:4.1%増)
・FCF:10億ドル超の増加(従来:約10億ドルの増加)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース