P&G、決算受け上昇 値上げ抑制も利益を犠牲にすることなく成果=米国株個別
(NY時間10:12)(日本時間23:12)
P&G<PG> 164.98(+8.14 +5.19%)
P&G<PG>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。既存事業売上高も予想以上の伸びとなった。27年度通期のガイダンスも公表し、1株利益と既存事業売上高の見通しは維持したものの、売上高見通しは上方修正している。
同社は値上げを抑制することで家計に余裕のない消費者を取り込む戦略を進めているが、今回の決算は利益を犠牲にすることなく成果を上げていることを示した。成長の大部分は販売数量の増加によるもので、インフレが長期化する中、値上げを抑える戦略が消費者の獲得につながっていることを示唆している。既存事業売上高の伸びに対する販売価格の寄与度は1%ポイント未満だった一方、販売数量の増加は2.4%ポイント押し上げた。消費者が支出に一段と慎重になる中、今回の決算はこうした戦略が奏功していることを裏付けた格好。
同社は洗濯洗剤や紙おむつ、歯磨き粉などの市場で圧倒的な地位を占めている。幅広い価格帯で日用品を展開していることが、競合他社よりも景気減速の影響を抑える要因となっている模様。
また、材料費や輸送費の上昇が続くなか、同社は生産性向上の取り組みによってコスト増加の影響を抑えている。通期の既存事業売上高と利益見通しを据え置いた一方、商品市況に伴うコスト増加の見通しは従来の10億ドルから14億ドルに引き上げた。
(7-9月期・第1四半期)
・1株利益(コア):2.00ドル(予想:1.89ドル)
・売上高:232.8億ドル 4%増(予想:228.2億ドル)
ビューティー:44.1億ドル(予想:42.9億ドル)
グルーミング:18.9億ドル(予想:18.3億ドル)
ヘルスケア:33.2億ドル(予想:32.9億ドル)
ファブリック&ホームケア:82.1億ドル(予想:79.5億ドル)
ベビー・フェミニン&ファミリーケア:53.2億ドル(予想:52.1億ドル)
・既存事業販売数量:2.4%増(予想:0.9%増)
・既存事業売上高:4.0%増(予想:2.0%増)
ビューティー:5.4%増(予想:3.6%増)
グルーミング:4.5%増(予想:0.7%増)
ヘルスケア:2.7%増(予想:2.5%増)
ファブリック&ホームケア:4.8%増(予想:2.3%増)
ベビー・フェミニン&ファミリーケア:3.0%増(予想:0.99%増)
・粗利益率:49.8%(予想:50.0%)
(27年度通期見通し)
・1株利益(コア):6.89~7.11ドルを維持(予想:6.98ドル)
・既存事業売上高:1~3%増を維持(予想:2.2%増)
・売上高:2~4%増(従来:1~3%増)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース