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スポティファイが大幅高、有料会員数が予想上回る AI活用による成長に自信=米国株個別

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2026年10月23日 3時39分

(NY時間14:39)(日本時間03:39)

スポティファイ<SPOT> 580.50(+55.16 +10.50%)

音楽配信と手掛ける欧州のスポティファイ<SPOT>が大幅高。7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想範囲内だったほか、1株利益は予想を下回った。月間アクティブユーザー数(MAU)も予想を下回っている。一方、ガイダンスでも第4四半期のMAUは予想を下回る見通しを示した。

ただ、株価は大幅高。プレミアム有料会員数が予想を上回ったことが好感されている模様。音楽業界でAIを巡る懸念が広がる中でも利用者数を増やし続けていることが示されている。同社はまた、AIの積極活用が事業の成長を一段と後押しするとの見方を示した。

セーデルストロム共同CEOは決算説明会で「われわれは自律的に行動するエージェント型AIの時代において、極めて有利な立場にあると考えている」と述べた。同社はオープンAIのチャットGPTやメタ<META>の「ミューズ」などのAIサービスと提携し、利用者がこれらのアプリ内からスポティファイを呼び出せるようにしている。

投資家の間では、こうした提携によってスポティファイが単なるバックエンドのサービス提供企業になってしまうのではないかとの懸念も出ていた。しかし、セーデルストロム共同CEOは、利用者が引き続きスポティファイと直接やり取りしている点を強調した。

一方、広告収入が4億8200万ユーロとなり、予想の4億8480万ユーロには届かなかった。広告事業の成長は相対的に鈍く、同社にとって長年の課題となっている。同社は有料会員を上回る無料利用者を抱えているものの、広告事業を十分な収益源に育てることに苦戦してきた。広告主の獲得を促進するため、広告配信技術の見直しを長年進めている。

アナリストは「有料会員の増加は健全で、プレミアムサービスの動向も底堅さを維持した。第4四半期の粗利益率の見通しも懸念されていたほど悪化せず、AIやクラウド、マーケティング、製品開発への支出が利益率を圧迫し続けるとの懸念を和らげた」と指摘。その上で「広告事業は最も明確な弱点であり、成長率は依然としてプレミアム事業を下回っている。ただ、有料会員の増加基調と価格設定が中核事業を支え続けるのであれば、広告事業の弱さの重要性は相対的に低下する」と分析している。

(7-9月期・第3四半期)

・1株利益:2.48ユーロ(予想:2.80ユーロ)

・売上高:49.7億ユーロ 16%増(予想:49.8億ユーロ)

プレミアム会員収入:44.9億ユーロ 17%増(予想:45.0億ユーロ)

・粗利益率:33.0%(予想:32.9%)

・営業利益:6.72億ユーロ

・月間アクティブユーザー数(MAU):7億8800万人(予想:7億8813万人)

・プレミアム有料会員数:3億600万人(予想:3億515万人)

・広告付き無料サービスのMAU:4億9900万人(予想:4億9837万人)

・ユーザー1人当たり平均売上高(ARPU):4.95ユーロ(予想:4.95ユーロ)

(10-12月期・第4四半期見通し)

・売上高:52.0億ユーロ(予想:52.4億ユーロ)

・粗利益率:33.8%(予想:33.7%)

・営業利益:8.20億ユーロ(予想:8.04億ユーロ)

・月間アクティブユーザー数(MAU):8億1800万人(予想:8億1908万人)

・プレミアム有料会員数:3億1600万人(予想:3億1472万人)

【企業概要】

世界でオーディオストリーミング配信サービスを提供し、携帯電話・コンピュータ・タブレット等で、音楽、ポッドキャスト、その他のオーディオコンテンツにアクセスすることを可能にする。広告を挟まずに音楽を聴けるプレミアム会員向けのサブスクリプションサービスや、広告付無料配信サービスを提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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