ウエスタンデジタルが下落 好決算もAI関連投資の持続可能性に対する懸念=米国株個別
(NY時間09:53)(日本時間22:53)
ウエスタンデジタル<WDC> 346.57(-7.62 -2.15%)
データストレージのウエスタンデジタル<WDC>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る第2四半期の見通しを示した。
好決算ではあったものの株価は冴えない反応。投資家の間ではAI関連投資の長期的な持続可能性に対する懸念が根強い。特に金利上昇やIT・ハイテク企業の債務を巡る不透明感が株価の重しとなっている。また、設備投資負担も懸念されているようだ。同社は、より大容量のHDD生産に向けた設備投資を拡大し、第1四半期の設備投資額は前年の3倍超に増加した。
アナリストは、これがフリーキャッシュフロー(FCF)マージンを約3ポイント押し下げる要因となったと指摘。また、重要な問題はデータセンターへの投資拡大の勢いが現在のペースで持続するかどうか、そして巨額の受注残を実際の売上高に転換できるかどうかだとも指摘している。
セネサエルCFO決算説明会で「今後5年間の設備投資額は平均で売上高の約4-6%になるとの見通しを示した。ただ、向こう2年間については、この水準をやや上回る」と説明した。
なお、同社は四半期配当を17%増配すると発表。
(7-9月期・第1四半期)
・1株利益(調整後):4.64ドル(予想:4.10ドル)
・売上高:43.8億ドル(予想:41.5億ドル)
・粗利益率(調整後):58.1%(予想:55.9%)
・在庫:17.8億ドル
・FCF:13.8億ドル(予想:15.0億ドル)
(10-12月期・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):5.60~6.00ドル(予想:4.82ドル)
・売上高:50.0~52.0億ドル 66~72%増(予想:45.9億ドル)
・粗利益率(調整後):60~61%(予想:57.8%)
・営業費用:4.00~4.10億ドル
【企業概要】
大容量エンタープライズHDDを開発・製造し、クラウドデータセンターとスマートビデオシステム市場向けに提供する。手頃な価格で高品質なモバイル型・デスクトップ型の外付けHDDストレージも製造し、信頼性の高いストレージをバックアップや容量拡張用に提供し、デジタルコンテンツの安全性を保つ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース