ペイパルが決算 株価は下げに転じる 欧州関税による下押し圧力が続くと警告=米国株個別
(NY時間10:11)(日本時間23:11)
ペイパル<PYPL> 54.82(-0.17 -0.31%)
ペイパル<PYPL>が取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、経常収益は予想を下回ったのの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る通期1株利益の見通しを示している。同社は決算説明会で、今後の利益成長の可能性に自信を示した。
ただ、株価は上昇して始まったものの、その後に下げに転じている。経常収益は予想を下回ったほか、第4四半期についても欧州の関税による業績への下押し圧力が続くと警告したことが嫌気されている模様。
先行きについても、第4四半期の収益環境に慎重な見方が示されている。ミラーCFOは、欧州における関税の影響が第4四半期の業績にも引き続き重しになると説明。通期の利益見通しは引き上げたものの、年末に向けた売上高や伸びには不透明感が残る内容となった。
同社にとって今年は大きな変革の年となっている。取締役会による前CEOの解任や、買収交渉の開始とその後の打ち切りを経て、ロレスCEOが従来の決済事業を抜本的に再編している。同社は株主向け資料で「主力のオンライン決済サービスへの依存から脱却して事業の多角化を進めるとともに、収益性の高い顧客層をより重視する方向へ事業の重点を再調整している」と説明した。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.45ドル(予想:1.31ドル)
・経常収益:85.8億ドル 2.0%増(予想:87.1億ドル)
決済取引:77.1億ドル 2.5%増(予想:78.2億ドル)
その他付加価値サービス:8.73億ドル 2.5%減(予想:8.86億ドル)
米国:50.0億ドル 5.2%増(予想:50.2億ドル)
海外:35.8億ドル 2.2%減(予想:36.7億ドル)
・取引マージン:39.5億ドル 2.0%増(予想:38.9億ドル)
・総決済取扱高:4871.4億ドル 6.3%増(予想:4906.5億ドル)
・決済取引件数:68.0億件 7.3%増(予想:67.0億件)
・アクティブ顧客口座数:4.40億口座 0.5%増(予想:4.397億口座)
・営業利益(調整後):16.1億ドル(予想:14.2億ドル)
・営業利益率(調整後):18.8%(予想:16.3%)
・FCF(調整後):20.5億ドル
(10-12月期・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):約1.43ドル(予想:1.35ドル)
・取引マージン:小幅なプラス成長
(通期見通し)
・1株利益(調整後):約5.60ドル(従来:約5.38ドル)(予想:5.38ドル)
・取引マージン:約157.0億ドル(従来:約156.0億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース