ジェットブルー航空が大幅高 赤字決算も27年の黒字化計画は順調と強調=米国株個別
(NY時間11:26)(日本時間00:26)
ジェットブルー航空<JBLU> 2.86(+0.49 +20.46%)
ジェットブルー航空<JBLU>が大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだほか、売上高は予想を下回った。
ただ、株価は上昇。同社は説明会で、通期の営業赤字の見通しを下方修正したものの、27年の黒字化に向けた計画は順調に進んでいると強調し、投資家の懸念払拭を図った。通期営業利益率はマイナス4.5ー6.5%を見込んでおり、従来のマイナス2ー5%から下方修正した。
ジェラティCEOは「27年に持続的な営業黒字を達成し、2028年には1株利益1ドル以上とフリーキャッシュフロー(FCF)の黒字化を実現することに自信を持っている」と従来目標を再確認した。
今回の決算は、旅行需要が底堅く推移する一方、航空燃料価格の高騰が航空会社の利益を圧迫している実態を浮き彫りにしている。競合他社もここ数週間で利益見通しを引き下げている。これは、イラン紛争に伴う燃料価格の急騰に対して比較的耐性のある航空会社でさえ、収益面で圧迫を受けていることを示している。
先週には、2031年償還予定の20億ドルの社債保有者や、7億4200万ドルの第一順位担保付融資の債権者を含むグループが、事業再編アドバイザーのPJTパートナーズおよび法律事務所エイキン・ガンプ・ストラウス・ハウアー・アンド・フェルドと協議していると報じられた。また、今年初めにスピリット航空が事業を停止して以降、ウォール街ではジェットブルーの財務状況に対する警戒感も強まっている。
同社は高コストと激しい競争に直面しており、営業赤字は6年連続となっている。最後に営業黒字を計上したのは2019年で、当時の営業利益は約8億ドルだった。
ただ、アナリストは「会社側の見通しでは27年末にFCFが改善に転じるとされているが、その目標を達成するには、それまでに資金流出を大幅に減らす必要がある」と指摘。さらに、「第4四半期の業績見通しは達成が難しいように見える」との見方も示している。
(7-9月期・第3四半期)
・1株損益(調整後):0.60ドルの赤字(予想:0.55ドルの赤字)
・売上高:28.1億ドル(予想:28.3億ドル)
旅客:26.0億ドル(予想:26.1億ドル)
・有効座席マイル当たり収入(RASM):18.4%増
・有効座席マイル(ASM):172.7億マイル(予想:173.8億マイル)
・有償旅客マイル(RPM):144.4億マイル(予想:147.9億マイル)
・座席利用率:83.6%(予想:85.4%)
・平均旅客運賃:245.11ドル(予想:236.39ドル)
・有償旅客マイル当たり収入(イールド):18.01セント
(10-12月期・第4四半期見通し)
・有効座席マイル(ASM):3~4%増
・設備投資:約3.00億ドル(予想:2.20億ドル)
(通期見通し)
・有効座席マイル(ASM):1.5~2.5%増(従来:1.5~3.5%増)
・設備投資:約8.50億ドルを維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース