マイクロソフト、決算受けプラス維持 アジュールが引き続き好調で巨額投資を正当化=米国株個別
(NY時間09:38)(日本時間22:38)
マイクロソフト<MSFT> 533.31(+2.30 +0.43%)
AI関連株に売りが強まる中、マイクロソフト<MSFT>はプラス圏を維持。前日引け後に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。クラウド事業の売上高が予想を上回り、AIへの巨額投資が引き続き収益拡大に繋がっていることが示された。
注目度の高いクラウドサービス「アジュール」の売上高が48%増加し、予想の44%増を上回った。全体の売上高も19%増となり予想の17%増を超えている。
同社はAI機能を組み込んだ業務用アプリケーションの販売や、アジュールを通じたAIモデルへのアクセス提供によって、AI投資の収益化を進めている。これまで同事業は計算能力の不足が成長の制約となってきた。同社はデータセンターの大規模な増強計画を進めているが、投資家からは巨額の支出に見合う成果を示すよう求める圧力が強まっている。
第1四半期の設備投資額は30%増の452億ドルとなった。データセンターへの投資規模を測る重要な指標となっている。同社はこれまでに、今年の暦年ベースの設備投資額が1750億ドルに達するとの見通しを示しているが、引き続き責任ある投資姿勢を維持しているとの評価も出ているようだ。
アナリストの評価は以下の通り。
◆アジュールの売上成長48%は、投資家との議論で想定していたレンジの上限に位置する。また、同社のもう1つの大きな売上高・利益の柱であるオフィス事業も、再び成長が加速した四半期となった。オフィス事業の好調をけん引している主な要因はコ・パイロットである可能性が高い。これは同社が単なる計算処理能力の提供企業ではないことを示している。(投資判断:買い、目標株価:600ドル)
◆アジュールの成長率48%、マイクロソフト365の成長加速、設備投資額が予想を下回ったことの3点が今回の決算の主な注目材料。27年度中のいずれかの時点で、アジュール事業の成長率が50%に達する可能性について自信を深めている。(投資判断:買い、目標株価:600ドル)
◆27年度は力強いスタートとなった。アジュールの成長率は前四半期から6ポイント加速して48%となり、営業利益率とフリーキャッシュフロー(FCF)も予想を大幅に上回った。(投資判断:買い、目標株価:635ドル)
◆アジュールの成長は今回の決算を迎えるにあたっての最大の疑問に答えるものだ。新たな計算処理能力が確保され、その供給能力を需要が埋めた。また、設備投資額は予想とは逆の方向にサプライズとなった。リースを含む設備投資額は452億ドルと、会社側が示していた500億ドル超の見通しを下回った。これにより、FCFは予想から示唆される水準を大幅に上回った。営業利益率も、ほぼ横ばいとの会社見通しに対して約1ポイント改善した。(投資判断:買い、目標株価:615ドル)
(7-9月期・第1四半期)
・1株利益(調整後):4.89ドル(予想:4.73ドル)
・売上高:922.8億ドル(予想:906.3億ドル)
エージェント・インフラ:768.0億ドル(予想:756.1億ドル)
アジュール:331.7億ドル(予想:322.4億ドル)
マイクロソフト365:277.8億ドル(予想:274.8億ドル)
生産性・サーバーライセンス:84.1億ドル(予想:84.9億ドル)
業界向けソリューション:53.4億ドル(予想:52.8億ドル)
フロンティア・サポートサービス:21.1億ドル(予想:21.0億ドル)
デバイス・コンシューマー:154.8億ドル(予想:150.4億ドル)
検索・広告:65.5億ドル(予想:63.9億ドル)
Xbox:53.8億ドル(予想:51.2億ドル)
ウィンドウズOEM・デバイス:35.5億ドル(予想:36.0億ドル)
マイクロソフト・クラウド:639.0億ドル(予想:616.2億ドル)
・営業利益:459.2億ドル(予想:439.2億ドル)
・設備投資:393.7億ドル(予想:459.3億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース