キャタピラー、決算受け下落 物足りない内容に=米国株個別
(NY時間09:47)(日本時間22:47)
キャタピラー<CAT> 654.17(-59.21 -8.30%)
キャタピラー<CAT>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、期の売上高見通しは10%台半ばから後半の増収を見込んでいるほか、第4四半期の売上高は緩やかな増収を見込んだ。
ただ、株価は冴えない反応。同社はAIデータセンターや電力設備といったAIインフラに絡んだ建設需要からAI関連株との位置づけになっているが、投資家の高い期待を満たすには至らなかったようだ。AIブームの恩恵を受けて大きく上昇してきた銘柄の1つであり、好決算への期待が高まっていた。
ストラテジストは「売上高が市場予想を僅かに上回る程度だったのは、非常に失望的だ。データセンター建設の一時停止措置が影響したのかどうか注目される」と述べた。
同社の電力・エネルギー部門は、発電機や大型エンジン、ガスタービンなどを手掛けており、現在では売上高で同社最大の事業に成長している。従来、同社の代名詞だった黄色い油圧ショベルやブルドーザーを中心とする建設機械事業を上回る規模となった。
同社は旺盛な需要に対応するため、発電設備の生産能力を複数年に渡って拡大する計画を進めており、大型エンジンやガスタービンの生産能力を大幅に引き上げる方針。今年初めには、需要拡大を見込んで発電設備の売上高目標も引き上げていた。
中間選挙の動向も気掛かり。一部からは「データセンター建設は有権者や選挙運動の争点になっている。投資家はインフラ整備の中心に位置する多くの企業について、利益見通しを慎重に見直し始めていると思う」との声も出ている。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):7.20ドル(予想:7.10ドル)
・売上高:206.8億ドル 17%増(予想:206.5億ドル)
金融:10.3億ドル 13%増(予想:10.0億ドル)
機械・電力・エネルギー:196.5億ドル 18%増(予想:196.5億ドル)
・営業利益(調整後):42.6億ドル(予想:40.9億ドル)
機械・電力・エネルギー:41.4億ドル(予想:41.0億ドル)
金融商品:2.61億ドル(予想:2.38億ドル)
・受注残高:781億ドル
・研究開発費:5.96億ドル(予想:6.38億ドル)
(10-12月期・第4四半期見通し)
・売上高:緩やかな増加
・営業利益率(調整後):前年を上回る
・関税コスト:約6.0億ドル
(通期見通し)
・売上高:10%台半ば~後半の増加
・営業利益率:前年を上回り、年間目標レンジの下限付近
・関税コスト:約22.0億ドル(IEEPA関税の還付分を除く)
・機械・電力・エネルギー部門FCF:年間目標レンジの上半分
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース